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3x3シブヤトーナメントでWILLが初V 早稲田の土家と法政の戸井、川島で完勝

男子優勝を果たしたWILL(左から、土家、川島、戸井)。WILLのポーズで(すべて撮影・松永早弥香)

3x3シブヤトーナメント第2回大会 決勝トーナメント

2月11日@ LINE CUBE SHIBUYA(東京)
男子決勝 WILL 21-11 teamさくらんぼ
女子決勝 Mighty Mouse 18-14 PICK UP

東京オリンピックの正式種目である3人制バスケの注目度が高まる中、大学生限定の「3x3(スリーエックススリー)シブヤトーナメント」が開かれた。第2回大会には男子48チーム、女子12チームが出場。2月11日には LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で決勝トーナメントがあり、男子はWILL、女子はMighty Mouseがそれぞれ初優勝を飾った。

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ハーフコート、21点先取で勝ち、スポーツDJも

3x3は5人制バスケの半分、ハーフコートで戦う。10分1本勝負で、時間にかかわらず21点を先取すれば勝ち。ボールを保持してから12秒以内にシュートを決めなければ攻守交替だ。アーク内からの得点は1点、外からの得点は2点。スピーディーな展開が魅力で、5人制以上に一人ひとりの高いスキルが求められる。試合前だけでなく試合中も、スポーツDJが試合の流れに合わせて音で会場を盛り上げる。とくに今大会はコンサートも開催されるステージが会場だったこともあり、カラフルな照明も駆使していた。

第1回大会は2018年10~11月に開催。参加は男子22チーム、女子8チームだったが、第2回はその2倍になった。予選ラウンドは2月8、9日にあり、勝ち上がった男女各8チームが決勝トーナメントに進んだ。

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大学のチームで昨年抱えた悔しさ

男子で初出場初優勝を果たしたWILLには、Bリーガーから大学生まで、さまざまな選手が所属する。今大会には戸井堅士朗(法政大3年、法政二)、川島聖那(同2年、福岡大大濠)、土家(つちや)大輝(早稲田大1年、同)の3人で臨んだ。普段はそれぞれの大学のバスケ部で活動しており、シーズンオフの期間を使って3x3に取り組んできた。

1年生ながら司令塔として早稲田を支えてきた土家は、3x3でも試合を支配した。身長195cmの戸井の高さを生かしたインサイドプレーに加え、アウトサイドからも積極的にシュートを放った。川島もまた、鋭いドライブで得点を重ねる。この3人で戦うのは初めてだったが、息の合ったプレーで相手を寄せ付けず、52秒あまりを残してノックアウト勝ち(21点を先取)を飾った。

WILLは土家(左)を起点にして攻撃。戸井(右)の献身的なスクリーンも光った

「自分たちの中で、勝つのは当たり前。WILLらしい試合ができれば、決勝でもノックアウトできる。試合前からみんなでそう話してました」。試合後、土家は淡々と語った。

早稲田でのルーキーイヤーを振り返ると、手応えよりも悔しさの方が強いという。入部早々にスタメンを勝ち取り、司令塔として戦ったが、春季トーナメントはベスト16にとどまり、秋季リーグは9位で入れ替え戦へ。なんとか1部に残った。「自分が望んだ環境でプレーできて成長につながりました。でも、チームを勝たせられなかった。1年生だからという言い訳はなしで、自分はまだガードとしての役割を果たせてません。2年生になって後輩もできるので、責任を持ってチームを勝たせたいです」

悔しい思いを抱えているのは、戸井も川島も同じだ。法政は秋季リーグで12位の最下位に沈み、2部に自動降格。今年がラストイヤーの戸井は「(2部に)落としたのは自分たち。だからちゃんとチームを1部に戻して、1部に定着できるチームにしていきたいです」と意気込む。大学卒業後はBリーグ、さらに3x3日本代表も見すえている新3年生の川島にとっても勝負の年となるだろう。

大きい選手が少ない法政大の中で、川島(中央)は4番ポジションを担っている。「将来的にはオールラウンダーのプレーヤーになりたい」と語る

一瞬の判断力を磨き、5人制に生かす

3人が今大会に出場したのは、WILLをより多くの人に知ってもらうため、そして、3月28、29日に仙台で開かれる「3x3.EXE tournament FINAL」へ弾みをつけるためだった。このFINALには渋谷地区大会の覇者として、斎藤諒馬(青山学院大3年、山形南)を加えた4人で挑む。

Bリーガーを目指す土家に、3x3に取り組む狙いを尋ねた。「5人制と比べて展開が速いから、一瞬で判断しないといけない。その判断力やコミュニケーション力は5人制でも必要になってくる部分なので、3x3の収穫として身につけていければいいなと思ってます」

優勝した直後のインタビューでも、三人は喜びよりもそれぞれのプレーに対する反省を口にした。現在地で満足することなく、上を、先を求めていく。

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