大学バスケ

早大ルーキー土家大輝が躍動、高校時代の悔しさを胸に

土家(右から2人目)は1年生ながら司令塔としてチームを支えている

第68回関東大学選手権

5月1日@東京・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
6回戦 早稲田大 68-89 拓殖大

ベスト16入りしたチームの中で、もっともプレータイムを得ている日本人ルーキーだろう。早稲田大の土家大輝(1年、福大大濠)は、チームに合流して間もない3月後半からスタメンの司令塔を担い、先輩たちをコントロールしている。

主将欠く中、積極的にはいけたが……

早稲田に進学した大きな理由の一つに、下級生のうちからプレータイムを獲得できる可能性が高いということがあった。それでも、ここまで早い段階でとは、予想もしていなかった。「早く試合に出られるようにがんばろうと思ってたら、いきなりスタートに起用していただいて。『あ~マジか』って感じでした」。当時の戸惑いを、笑って明かしてくれた。

4月29日、5回戦の中央大戦で、主将の桑田裕平(4年、洛南)が脳震盪(のうしんとう)になった。5月1日の拓殖大戦は主将出場できず、苦しい状況ではあったが、積極的に3ポイントシュートを狙うオフェンスは思うように展開できた。土家はそう評価する。

しかし問題はディフェンスにあった。拓殖大のシューターの多田武史(4年、八王子学園八王子)、オフェンスの起点となる荒川颯(4年、洛南)、リバウンドでチームを盛り立てる杉野晴輝(3年、四日市工)と、相手のキーマンたちに持ち味を発揮させてしまい、後半に突き放された。「リバウンドと3ポイントに警戒しようと、ずっと声をかけてきましたけど、ボックスアウトを怠ったりと、チームのゆるさが出ました」と、反省を口にする。

「チームを勝たせないといけない」

中学時代に日本一となり、全国屈指の強豪校である福大大濠高校に入学。同級生の中田嵩基(現・筑波大1年)が早くからポイントガードとしてプレータイムを獲得する一方で、その陰に隠れる時間が長かった。「3年生になってようやくスタメンになりました。苦しんで苦しんでプレータイムを勝ち取る環境でした」。そんな高校時代があったからこそ、大学でのバスケにかける思いは非常に強い。

高校で苦しんだからこそ、いまの土家がある

「1年生から出させてもらってる分、頑張らないといけないし、1年生という言い訳をせずに、ほかのチームのポイントガードにしっかり食らいついていきたい。チームを勝たせなければならない立場だということを自覚してやっていきたいです」と、新時代のリーダーとしての抱負を語った。

中田を日本代表で欠き、真価が問われるはずだった高3のインターハイは1回戦で大けが。ウインターカップも県予選で敗れ、最高の大舞台に立つことなく高校バスケが終わった。苦しんだ高校時代の分も、この4年間はどうか明るいものにしてほしい。勝手ながら、そう思っている。

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