バスケ

東洋大・ラシードファラーズ、最終学年にして心技体で成長し続けるセンター

ラシード(中央)はチームのオフェンスの核として活躍した

第68回関東大学選手権

4月29日@東京・水元総合スポーツセンター体育館
5回戦 東洋大 84-108 日体大


4月20日に開幕した関東選手権。シード校が登場する大会5日目の29日、際立った存在感を発揮した“見慣れぬ選手”がいた。5回戦で日本体育大と対戦した東洋大のセンター、ラシードファラーズ(4年、埼玉県立越谷西)だ。

佐藤信長ヘッドコーチに見いだされた

パキスタン人の父と日本人の母を持つラシードは、201cmという長身をまったく感じさせない、走力と瞬発力の持ち主。試合は84-108で敗れたが、アウトサイドシュートや豪快なランニングプレー、シュートブロックで会場を沸かせた。試合後にインタビューを申し込むと、ラシードは「自分ですか? 」と非常に驚いた様子だったが、照れながらもいろんなことを話してくれた。

バスケを始めたのは高校から。中学時代にプレーしていたテニスを高校でも続けるつもりだったが、友だちの誘いでバスケを始めたら、思いのほか楽しかった。チームの成績は平凡なものだったが、長身を見込まれて埼玉県選抜の一次候補に選ばれ、関東大学リーグ2部に所属する東洋大に進学することとなった。

3年生の初めまでは、いわゆる“2軍”のBチームに所属。去年の関東選手権は「1分くらいしか出てません」と振り返る。しかし、強豪高校やBリーグの指導経験を持つ佐藤信長ヘッドコーチが春に就任すると、その目に留まって表舞台に引き上げられ、スピードを武器にプレーする道を示された。「信長さんには恩しかありません」。深い実感を込めて言葉を発した。

ラシード(左端)は関東選手権にスタメン唯一の4年生として出場。リーダーシップも発揮した

ルール、ボールハンドリング、走り方……。バスケのあらゆることを、ここ1年で本格的に学び始めたばかり。ドリブルはこの春ようやくまともに使えるようになったと笑う。チームは昨秋のリーグ戦後、例年の長期オフを返上して練習を積んできたが、これも大歓迎だった。「ほかの子は『うわーっ』って感じだったけど、自分は練習が大好きだから。うまくなっていくのが楽しくて仕方ないです」。大きな目をキラキラさせながら話した。

201cmの身長はまだ伸びているという。20歳を超え、最終学年を迎えてもなお、ラシードは「心」「技」「体」の成長期真っただ中。秋のリーグ戦で成長した姿を見るのが楽しみだと伝えると、「任せといてください!! 」と宣言。力強くガッツポーズした。

in Additionあわせて読みたい