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特集:関西学生アメフト新主将インタビュー2020

神戸大・杉野太郎「今年こそ日本一の目標果たす」 関西1部新主将インタビュー6

杉野(右)は昨年の躍進をディフェンスの最前線で支えた(すべて撮影・北川直樹)

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、関西学生アメリカンフットボールリーグは春のオープン戦をすべて中止しました。4years.では練習自粛の続く18チームの新キャプテン宛てにメールで6項目の質問を送付し、回答してもらいました。第6弾は昨年、チーム史上3度目のリーグ戦5勝を挙げ、全日本大学選手権に進出した神戸大学のDL(ディフェンスライン)杉野太郎主将(4年、岡山朝日)です。

質問1 理想のキャプテン像を教えて下さい。具体的な人がいるなら、その方の名前を挙げて、どんなところがすばらしいと思うのかについてもお願いします。

主将という立場は、チームのスローガンを体現するものだと思っています。プレーでも私生活の面でもスローガンを背負ってチームを引っ張っていきたいです。理想のキャプテンは遠藤颯さんです。颯さんが主将をしていた2017年のスローガンである「tough choice」を自分で徹底し、チームメイトにも徹底させていたところがすごいと感じていました。

昨秋は鋭いパスラッシュを繰り返し、QBサックの回数でリーグトップに

質問2 2020年度のチームスローガン(テーマ)と、そこに込めた思いを教えて下さい。もしスローガンがない場合は、自分がキャプテンとなったチームをどんな集団にしていきたいか答えてください。

今年度のスローガンは「Move on」です。このスローガンには、自分ができうる最高の選択を取り続け、妥協なく実行し、常に成長し続けることを継続するという意味を込めています。

質問3 自分自身の過去3年を振り返って、どんな自己評価をしていますか?

2部リーグで戦った1回生のときは、キックでもいいから試合に出たいと思ってフィジカルを鍛えましたが、試合には出られず、サイドラインで試合を眺めているだけなのが悔しかったです。2回生のときは1回生のときの悔しさもあり、さらにスキルの向上に力を入れました。DLの人数が少ないこともあり、スタメンで試合に出られましたが、1部リーグのOL(オフェンスライン)にはほとんど通用せず、思うような結果が出ませんでした。
3回生では、2回生のころに試合経験が積めたため、1部リーグの高いレベルを日頃の練習から想定でき、試合でも活躍できました。ラッシュスキルの向上を目標にやってきたので、サック王になれたときはとてもうれしかったし、僕を生かすサインを作ってくれた上回生に感謝していました。ただ、ランプレーでの存在感が薄いのが課題だと感じていて、改善すべく努力しています。

質問4 チームにとって、4回生とはどんな存在であるべきだと考えていますか?

チームの方針として「4回生全員がリーダーとしての自覚を持つ」というものがあります。そのため4回生とは、各部門で僕と同じ理念を持ち、リーダーとして行動すると同時に、僕が見えていない部分を指摘して改善してくれたり、チームやアメフトを第一に考えて日々行動する存在だと考えています。

2回生から積み重ねてきた試合経験を、主将としてのラストシーズンにぶつける

質問5 この秋、あなたがとくに期待する(期待できると思う)3回生以下の選手を一人挙げて、理由も教えて下さい。

2回生のDL齋藤将希(箕面)です。彼はパワーとスピードを兼ね備えたアスリートで、去年も1回生とは思えないような活躍をしていたため、さらに成長した彼の活躍に今年も期待しています。

質問6 最後に、秋のシーズンを心待ちにしているアメフトファンのみなさんへの言葉をお願いします。

現状、新型コロナウイルスの影響で満足にアメフトができていませんが、部員たちはこの状況下でできることを考え、秋シーズンが開催されることを願い、必死に努力しています。今年こそはチームの目標である日本一を果たします。OBOG会、後援会、ファンクラブの方々やアメフトファンのみなさまに元気を届けられるように頑張りますので、ぜひご声援をよろしくお願いします。

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