バレー

立命館大バレー部新主将・平尾歩夢 「新キャプテンとして、守護神“リベロ”として」

新キャプテンとなってチームを引っ張る守護神・平尾

第73回 全日本大学男子選手権 2回戦

12月1日@港区スポーツセンター
立命館大 1(23-25、18-25、25-20、21-25)3 日本大

11月30日~12月6日に行われた全日本バレー大学選手権(インカレ)に立命館大バレーボール部は関西代表として出場。4回生の選手が引退し、新チームになってわずか1カ月という状況で迎えた全日本インカレ。関西インカレの中止や、秋季リーグ5位という悔しい気持ちを抱えて挑んだ。

全日本インカレを終えて

初戦の相手は日本大学。「第1セットから相手の攻撃に対応できず、自分たちのバレーができていなかった」とキャプテン平尾歩夢(3年、清風)は試合を振り返った。

第1セット、第2セットを相手に奪われ、後がなくなった。しかし、ここからレシーブがきれいに上がり、立命の攻撃が決まるようになってきた。第3セットを死に物狂いでもぎ取り、セットカウント1-2とした。この勢いをそのまま第4セットが始まった。

同期からの信頼も厚い新キャプテン平尾を中心にゲームを進める

しかし、中盤から立命にミスが目立つようになり、第4セットを21-25で落とし、セットカウント1-3で日大に敗北した。「大事な1点を取り切れなかったことが敗因だと思う。1点にこだわっていくことを追求していきたい」と今後の展望についても言及した。

新キャプテンとして

平尾は、4回生が引退してから新たにキャプテンとなった。入学したときから「キャプテンは平尾がいい」と同期からの信頼も厚く、満場一致で決まった。キャプテンをやりたくないという気持ちから、高校時代は副キャプテンを務めていたが、大学でバレーを終えることもあり、キャプテンという役割を全うすることを決意した。

新チームが目指すのは「全員で戦うバレー」。これは、試合に出るメンバーはもちろん、出ない部員もサポートや声掛けなど全力を尽くして1試合1試合に臨むという意味だ。これを実現するために平尾は試合に出られない選手へ積極的にコミュニケーションを取ることを心掛けている。平尾が目指すキャプテン像は「頼られるキャプテン」だ。このキャプテン像を目指してこれから新しいチームを引っ張っていく。

守護神「リベロ」として

リベロとしてコート内外でチームメートを鼓舞する

「リベロ」という言葉はイタリア語で「自由」を意味し、その名の通りコートに自由に出入りできるポジションである。リベロの性質から、平尾はコートの外に出た際にはチームメートの表情やプレーを冷静に観察する。また、コートに戻ったときには声を掛けたりしてチームを鼓舞している。

試合中相手の煽(あお)りに1回生が委縮し、思うようにプレーできていないときも声を掛けて支えることもしている。平尾はリベロの役目を「一番チームメートを鼓舞するべきポジション」と考えているからである。チームメートを鼓舞し、よい雰囲気づくりを心掛け、どのような状況でもバレーボールを楽しむということを忘れないようにしている。

これからの活躍に期待

平尾が守護神としても、キャプテンとしても今後どのような活躍が見られるか楽しみである。また、立命館大男子バレーボール部の新チームはまだまだ始まったばかりだ。今回の全日本インカレに出場した経験を糧にどこまで成長していくのか、これからの立命大バレー部から目が離せない。

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