関東インカレ男子1部5000m 三浦龍司がラストで追い上げ日本人トップに
関東インカレ最終日となる5月23日、男子1部5000m決勝があり、サムソン・ディランゴ(流通経済大1年)が13分39秒92をマークし、10000mとの2冠を達成。2位には1500mを制した三浦龍司(順天堂大2年)が続き、ラストを三浦と競り合った千明龍之佑(早稲田大4年)が3位に入った。
日本人2番手をキープした三浦が最後に仕掛ける
ディランゴを先頭にレースが進み、ディランゴとジェームズ・ブヌカ(駿河台大4年)の2人が抜け出してからは、藤本珠輝(日本体育大3年)が第2集団を牽引(けんいん)。その後ろには三浦がぴったりとついていた。
集団の中ほどから千明龍之佑(早稲田大4年)と井川龍人(早稲田大3年)がそろって上がると、藤本の後ろにつき、レースの流れをうかがう。ラスト4周で千明が集団の先頭に立ち、ラスト1周へ。ディランゴがそのままトップでゴールし、ラスト勝負を制した三浦が2位で日本人トップをつかんだ。
三浦龍司のコメント
「最後どうなるかわからない展開でした。留学生の姿が見えたので(千明と)2人で競い合っていけばいけるかな、という感覚でいったんですけど、最後は1500での経験が生きたかなと思います。留学生は別として捉えて、優先事項は日本人の中で勝ち切ることだったので、それを達成できて最後勝負もできたので、久しぶりの5000mにしてはよかったと思います。ラスト一か八かというのがあったんですけど刺して間に合うかどうかというぐらいの感覚でした。余裕はなかったです。(1500m優勝、5000m日本人トップの成績については)自己ベストプラスいい成績だったので、いい結果かなと思います」
千明龍之佑のコメント
「法政大学競技会で31秒(13分31秒52)を出すことができて、これまでの練習通りの記録を出せたのはホッとしたんですけど、それによって関カレでの注目度が上がり、ここで結果を残さないとタイムだけと言われてしまうので、今日は勝ちにこだわっていました。(後ろに三浦がいることを)確認していたんですけど、ちょっと1500mほどのキレがないように見えたのでいけるかなと思ったんですけど、やっぱり速かったです。悔しさはありますけど、1年生ぶりの関カレだったので、最後をいいかたちで締めくくれたのはよかったです」