関東インカレ男子2部5000m、駒澤大・唐澤拓海が鈴木芽吹に競り勝ち日本勢トップ
関東インカレ最終日となる5月23日、男子2部5000m決勝があり、イェゴン・ヴィンセント(東京国際大3年)が13分42秒54をマークし、10000mとの2冠を達成。ノア・キプリモ(日本薬科大3年)が続き、3位には10000mでも日本人トップだった唐澤拓海(駒澤大2年)が入った。
ラストは駒澤同級生対決
1000mを過ぎたところで最後尾から追い上げたヴィンセントが先頭に立ち、そのまま大きな集団を牽引(けんいん)。次第に後続ランナーを引き離し、10000mの時と同様、独走で周を重ねる。
第2集団ではキプリモとワンジク・チャールズ・カマウ(武蔵野学院大2年)の後ろに鈴木聖人(明治大4年)と富田峻平(明治大3年)がつき、大きな集団でレースが進んだ。その集団の中ほどにいた鈴木芽吹(駒澤大2年)が順位を上げていき、同期の唐澤と併走。キプリモが抜け出した集団を鈴木聖人が引っ張り、ラスト1周の鐘が鳴る。鈴木聖人の後ろにつけていた唐澤と鈴木芽吹がラストスパートをかけ、最後は唐澤が競り勝ってフィニッシュ。4位の鈴木芽吹とは0秒22差だった。
唐澤拓海のコメント
「(5000mと)2種目連戦できつかったんですけど、ここまできたら日本人トップを目指そうと思って2日間調整してきたので、日本人トップを取れてよかったです。3000mすぎからきつくて、疲労もあったんですけど、ラスト300mで仕掛けることもできたので良かったと思います。(芽吹くんは後ろから)来るだろうなと思ってました。最後振り絞って勝てたので良かったです」
鈴木芽吹のコメント
「(連戦の中でもかなり走れていますねとの質問に)正直これぐらいは走れて当然だと思ってました。やっぱり唐澤には勝たなきゃいけなかったです。今日は勝負だったので、記録は気にしないで走りました。とにかく勝てる選手になりたいと思ってやってきて、その中で(10000m)27分台も出ていたところがあります。(タイム的な)結果は出ているんですが負けているので、なんとかしないとと思います」
鈴木聖人のコメント
「留学生についていこうと思っていて、ヴィンセントが出た時についていこうしたんですけど、いけなったのが自分の力のなさでした。最後は気持ちで負けましたね。(唐澤に負けた)10000mの借りを返そうと、前に出て離してやろうと思っていたんですけど、最後に勝ちきれず、諦めかけてしまったのがそれがやっぱり自分の弱さだなと思いました」