関東インカレ男子2部10000m、駒澤大・唐澤拓海がラストを制して日本勢トップ
関東インカレが5月20日に開幕した。初日の17時05分からは男子2部10000m決勝があり、東京国際大3年のイェゴン・ヴィンセントが27分30秒24の自己ベストで優勝。日本勢は唐澤拓海(駒澤大2年)が28分05秒76で3位、鈴木聖人(明治大4年)が28分09秒24の自己ベストで4位、藤木宏太(國學院大4年)が28分10秒30の自己ベストで5位に入った。
留学生に挑み続け
雨の中でのレースとなり、最初の1000mはヴィンセントを先頭に2分54秒で通過。大きな集団から留学生たちが抜け出し、続く第2集団に手嶋杏丞(明治大4年)や唐澤、藤木たちが続く。4000mあたりで後続から鈴木が上がり、第2集団を牽引(けんいん)。独走を続けたヴィンセントが1位でゴールし、ラスト1周を前にして勝負に出た唐澤が3位に上がった。
唐澤拓海のコメント
「今回はタイムというよりは、順位を気にして走りました。箱根王者として最低でも日本人トップはとらないとと思っていたので、素直にうれしいです。(ハーフマラソンで2位になった同学年の)花尾(恭輔)だったり、先輩方がいい流れを作ってくださったので、緊張もほぐれてレースに集中できたと思います」
鈴木聖人のコメント
「日本人の集団の中にいたらタイムも出ないし、明治が点を取るには最初から突っ込んで、留学生にどれだけつけるかというレースをイメージしていました。でも接触したくないこともあって、いつも出遅れちゃってて……。今回は位置取りを意識して、最後は駒澤の選手に負けてしまったんですけど、いつもだったらラスト、藤木に抜かされているところを、1点でも多く取ろうという気持ちと、最後出し切って終わろう、前の自分より先にいこうと思えたのが、結果につながったと思います。タイムは気にせずに、留学生につこう、攻めよう、というレース展開はできました」