関東インカレ男子1部10000m 東海大・石原翔太郎がケニア勢に食らいつき2位に
関東インカレが5月20日に開幕した。初日には男子1部10000m決勝があり、流通経済大のサムソン・ディランゴが28分01秒80のタイムをマークして優勝した。2位には28分05秒91で東海大の石原翔太郎(2年、倉敷)がつづいた。ディランゴと石原はともに自己ベストを更新。3位には駿河台大のジェームズ・ブヌカ、4位は日本体育大の藤本珠輝だった。
残り3周で石原が勝負
レースはブヌカに中谷雄飛と太田直希の早稲田大4年生コンビがピタリとつき、ひとつの大きな集団で進んだ。2000m過ぎに集団は2つになり、先頭集団からひとりまたひとりと離れる。その先頭集団の中ほどにいた石原が徐々に順位を上げ、残り3周でトップに立つ。石原はラスト1周でディランゴに抜かれたものの、大きく両手を広げてゴール。日本勢2位には、安定した走りで順位を保った藤本珠輝(日本体育大3年)が続いた。
石原翔太郎のコメント
「タイムはあまり意識せずに、順位を狙って戦うレースを意識しました。タイムは全然気にならなかったんですけど、1番を狙って走っていたので悔しい気持ちです。ラスト逃げ切れると思ったんですが勝てなかったです。(残り3周で出たのは)自分の体力が持つかなと思ったので。(ラストスパートは苦手?)短い距離は克服しないといけないところなので、まだラスト一周で出るという勇気はなかったです。トラックシーズンは今年はしっかり記録を狙っていきたいと思っていたので、2週間前に5000mでも記録を出したのが自信につながって今回のレースに挑むことができました」
藤本珠輝のコメント
「10000m自体の経験が少なくて(今回で3回目)、どうしようか迷ったんですけど、ここは守らずチームのエースとして始めから攻める走りをしないといけないと思っていました。でも本当にリズムに合わせるという感じで、恥ずかしい話ですが、自分では攻めずにただついていくだけになってしまって、でも最後はしっかり上げようと決めていました。正直、自分としては1ポイントでも稼げたらいいと思って入賞を目標にしていたんですけど、思った以上に走れて自分でもびっくりです」