フィギュアスケート

特集:北京冬季オリンピック・パラリンピック

宇野が初練習、コロナ陽性のコーチに「無事に来られることを願う」

会場の首都体育館で練習した宇野昌磨(撮影・角野貴之)

 男子は4日に団体戦のショートプログラム(SP)、6日にフリーがある北京五輪のフィギュアスケートで、日本代表の宇野昌磨(トヨタ自動車)と鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)が3日、会場の首都体育館で初練習した。宇野は練習後、報道陣の取材に、ステファン・ランビエル・コーチが拠点のスイスから北京に向かう前の検査で新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことについての思いを語った。

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 宇野はSPの「オーボエ協奏曲」に乗って振り付けやステップを確認。フリップ、ループ、サルコー、トーループの4種類の4回転を着氷した。2度目の五輪に臨む心境を、「今は練習と同じ気持ち。練習してきたものをちゃんと試合で出せるように調整したい」と語った。

 宇野を指導するランビエル・コーチはSNSで、拠点のスイスから北京に向かう前の検査で新型コロナウイルスの陽性判定を受け、自主隔離中であると明かした。最新の検査では陰性だったといい、「数日待って北京に入りたい」としている。

 宇野はこの件について「3日くらい前に聞いた」という。「不安とは違うけど、どうなるのかなと単純な疑問。もちろんいてくれることに心強さは感じるし、ステファン・コーチがいると、試合だなという感じがある。選手も一つの大会に向けて最善を尽くし努力して、よりいい演技をしようとしているが、コーチもそれは一緒。選手が試合に出られないぐらい、本人は悔しいと思うので、一刻も早く乗り越えて、無事にこられることを願っています」と語った。

 一方、初出場で18歳の鍵山は練習前にリンク中央の五輪マークを撮影するなどリラックスした様子。「本当にオリンピックなんだなと思い、早く演技をしたいと思った」

(岩佐友)

=朝日新聞デジタル2022年02月03日掲載

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