坂本花織、SPで「アドレナリン出過ぎた」 4回転のROC勢に挑む
フィギュアスケートは女子フリーが17日に行われる。15日のショートプログラム(SP)では坂本花織が3位、樋口新葉(わかば)が5位につけた。河辺愛菜(まな)は15位だった。フリーで求められるのはノーミスの上、出来栄え点(GOE)で高い加点がつく演技。4回転ジャンプを組み込むロシア・オリンピック委員会(ROC)の3人に挑む。
16日午後2時35分から行われた練習。坂本は3回転ルッツなどを着氷したものの、ジャンプの回転が抜けてしまう場面もあった。15日のSPを終えた後は「アドレナリンが出過ぎた」。午前6時ごろまで寝付けなかったという。「今日は早く寝てしっかり準備したい」と苦笑いを浮かべた。
樋口は練習終盤にトリプルアクセル(3回転半)を着氷した。SPでもこの技を跳び、五輪で史上5人目の成功者になった。「ここで全力を出し切って終わりたい」と意気込んだ。
ROC勢はドーピング疑惑に揺れるSP1位のカミラ・ワリエワが曲をかけながらの練習で4回転ジャンプ3本を着氷。関係者と談笑しながら取材エリアを通過した。2位のアンナ・シェルバコワは4回転フリップ、4位のアレクサンドラ・トルソワは4回転ルッツなどを決めた。
(岩佐友)=朝日新聞デジタル2022年02月16日掲載