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特集:ウインターカップ2022

最高身長174センチ、夏辞退の道産子がみせた速攻 涙と笑顔の準V

試合が終わり、チームメートと抱き合う札幌山の手の森岡(4番、撮影・小玉重隆)

 バスケットボールの第75回全国高校選手権(ソフトバンク ウインターカップ2022=日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)は28日、東京体育館で女子決勝があり、京都精華学園が札幌山の手を99―81で破り、初優勝を果たした。男子は準決勝があり、福岡第一が3年ぶり、開志国際(新潟)が初めての決勝進出を決めた。決勝は29日午後1時開始。

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■オール道産子が磨いた速攻光る

 準優勝の札幌山の手(北海道)は、メンバー全員が北海道出身。留学生がおらず最高身長は174センチながら、内外を駆け回って展開するバスケットで挑んだ。

 チームプレーが光った。

 ゴール下にボールを運んで相手をひきつけ、外にパス。受けた選手が3点シュートを次々と決めた。第1クオーターで4本を沈め、勢いに乗った。

 対策されると、中に走り込む選手にぴたりと合う速いパスで得点し続けた。

 夏の全国高校総体は、新型コロナウイルスの影響で出場を辞退。主将の森岡は「最初で最後の全国大会で、みんなの勝ちたい気持ちがつながった」。今大会は1回戦から登場し6試合目だったが、特に後半に足が動いた。試合後、森岡ら選手は涙を流しても笑顔だった。「一番楽しんでバスケットができた」

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朝日新聞のウインターカップ2022特集

=朝日新聞デジタル2022年12月28日掲載

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