京産大に石橋チューカ、復権狙う天理大にトゥポウら　期待のルーキー・関西Aリーグ編

• ＃京都産業大学
• ＃天理大学
• ＃同志社大学
• ＃関西学院大学
• ＃近畿大学
• ＃立命館大学
• ＃摂南大学
• ＃関西大学

ラグビーの関東春季大会、関西春季トーナメントが本格化している。そこで関東大学ラグビー対抗戦Aグループ、関東大学ラグビーリーグ戦1部、関西大学ラグビーAリーグの主要三つのリーグの各チームに入ったフレッシュなルーキーを紹介したい。最後3回目は関西大学Aリーグだ。

京産大　高校日本代表3人が加入

昨季、関西大学Aリーグを連覇し、2シーズン連続で大学選手権ベスト4に入った京都産業大学には、20人ほどの新人が加入。チーム力を大いに上げることになりそうだ。LO石橋チューカ（報徳学園）　SH高木城治（東福岡）、CTBナブラギ・エロニ（大分東明）の3人の高校日本代表が加入。石橋、高木はすでに公式戦に先発出場を果たした。エロニは控えとして存在感を示し、PR小林龍昇（金光藤蔭）もリザーブ入りした。

高木とともに花園で優勝に貢献した東福岡の中軸の一人WTB馬田琳平、高校代表候補だったLO石川東樹（大分東明）、SH村田大和（報徳学園）ら有力選手も加入。さらに伝統的に強力なFWにはPR天野暖仁（福岡工大城東）、PR八田優太（徳島県立城東）、HO福留斗生（同朋）、HO谷村穣太郎（日本航空石川）、FL一柳尚斗（兵庫工業）、FL瀬尾和義（天理）、NO8齋藤康輔（新潟工業） 、NO8松村優樹（熊本工業）、近年力を付けているBKにも高校日本代表候補のSO／CTB富山泰成（京都工学院）、SO／CTB土谷侑大 （天理）、CTB吉岡佑真（常翔学園）、CTB佐藤宏亮（東海大大阪仰星）、WTB福永然（大阪桐蔭）、FB米戸泰史（光泉カトリック）と各ポジションに有望選手が入った。

天理大　トンガからの留学生がすでに先発

2020年度の大学選手権王者で、昨季リーグ2位の天理大学には40人近くの選手が加入した。高校日本代表のCTBトゥリマフア・トゥポウ（日本航空石川）、FBフィリモネ・サイア（青森山田）と、高校から日本で活躍するトンガ人留学生がすでに先発し、CTB和田雄翔（四日市工業）、FL岡田大和（朝明）、FL川越功喜（天理）の3人もメンバー争いに絡んでいる。

強豪の天理高校からは、川越以外にも高校日本代表候補だったNO8太安善明とWTB田仲功栄、HO高島治大、WTB古賀海凪、FL島田郁が加わっている。また高校日本代表候補のHO井上魁（松山聖陵）とLO須見悠人（徳島県立城東）、BKでは高校日本代表候補だったSH鈴木結登（京都工学院）、WTB星野雅空（開志国際）、WTB弘田士道（京都工学院）、FB内山陸（朝明）らが入部した。

〝関西の雄〟同志社大の復活なるか

昨季、3位で大学選手権に出場した大学選手権優勝4回を誇る〝関西の雄〟同志社大学。すでにCTBファイアラガ義信ダビデ（常翔学園）が先発、HO荒川駿、SO西川康士郎の東海大大阪仰星出身の2人が、控えから出場して春からアピールしている。

他にも高校2冠の報徳学園から高校日本代表候補のPR前田卓耶、LO柏村一喜の2人、同じく代表候補だったLO守本充希（東海大大阪仰星）、花園で優勝した東福岡のエース的存在だった代表候補のWTB上嶋友也、京都成章出身のCTB森岡蒼良ら関西の強豪高を中心に有望な選手が加わった。

関西学院大　中高大連携で強化

昨季は惜しくも4位で大学選手権出場を逃した関西学院大学は、30人近くの選手が入部し、高校日本代表で活躍したHO大塚壮二郎（関西学院）が16番を背負っている。中高大連携で強化しているため、大塚以外にもPR三田村憲、渡邉蒼平、FL／LO下沖佑禅、FL／NO8成田龍、SH上村陽輝、WTB／FB藤原夏生、西田侑正、FB鴨田達也らが入部。

その他にもFWにはPR古田桜大（東海大大阪仰星）、HO田中健太（東福岡）、NO8／FLホルス陸人（石見智翠館）、LO中村翔太、FL／NO8岸本拓歩（ともに大阪桐蔭）、FL／NO8林万一心（まひろ、大津緑洋）、BKにはSH岩見優太（天理）、宮下劉牙（中部大春日丘）、WTB中山雄太（報徳学園）、WTB水口結太（尾道）、WTB／FB藤原虎之介（東福岡）、FB原田一輝（大分舞鶴）と西日本の強豪高からの入部が相次いだ。

近畿大「ビッグネーム」西柊太郎が加入

一昨季のような上位進出を再び狙う近畿大学（昨季5位）は、7人制女子日本代表のエース須田倫代（追手門学院大3年）の弟・SO厳太（天理）が先発し、他にもPR浦出睦己（大阪桐蔭）、LO澤村類（天理）、HO井上晴貴（筑紫）、CTB岸未来（近大附属和歌山）、FL加藤礼暉（中部大春日丘）が控えメンバー入りを果たし、アピールしている。今季一番のビッグネームで、東福岡の花園優勝に大きく貢献した高校日本代表CTB西柊太郎も近いうちにメンバー入りするはずだ。

高大連携で強化しており、近畿大学附属出身としてLO片山新、NO8面家由翔、SH小島佑太、FB井上晴嵐らが入部。他にも強力FWが武器のチームだけに、高校日本代表候補のPR中村大飛（中部大春日丘）、HO後藤海斗（日本航空石川）、LO松原慶汰（中部大春日丘）らが、BKではSH渡邊晴斗（報徳学園）、FLもできるCTB前川大輔（京都成章）、WTB芝田憲真（大阪桐蔭）らが加わっている。

立命館大「花園」初出場の立命館慶洋からも

今季こそ大学選手権に出場したい立命館大学（昨季6位）で、ルーキーはまだ公式戦に出場していない。ただ高校日本代表候補に選ばれていたNO8名取稜太郎（東海大静岡翔洋）、CTB西村長（光泉カトリック）、CTB三浦遼太郎（立命館慶祥）ら有力な選手が入部している。

昨季、花園初出場を果たした立命館慶祥からは三浦以外にもPR中村友哉、SO久保田慧、SO／WTB石岡泰一の3人が、そして立命館宇治からSO久保大二郎が入部した。他にも花園常連校からPR鍋島孝碩（東福岡）、PR岩崎達也（京都成章）、PR橋本凌（報徳学園）、LO佐々木健介（東海大大阪仰星）、CTB大宮泰輝（中部大春日丘）、NO8生島拓海（東福岡）、SH香山創祐（京都成章）、SO青田宗久（尾道）らが加わった。

摂南大　関西の強豪を中心に新戦力

Aグループでの戦いが続き、年々、強化が進む摂南大学（昨季7位）はLO神野康生（大阪桐蔭）がメンバー入りを果たしている。他にもFL前田陽光（尾道）、三羽了（報徳学園）、川北陽太（石見智翠館）、遠藤偉央（東海大大阪仰星）、NO8秋篠音愛（石見智翠館）、SO／CTB川上凌空（京都成章）、CTB白栄優太（御所実業）、WTB高橋海翔（松山聖陵）、FB前田晃明（天理）ら関西の強豪高を中心に新戦力が加わっている。

関西大　上位進出の足がかりを

今季こそ上位に進出への足がかりを作りたい関西大学（昨季8位）はFL中川一星（東福岡）、CTB正田青海（尾道）がすでに先発出場し、高校日本代表候補SH宮内幹大（佐賀工業）、SH河道慎之介（東海大大阪仰星）、CTB室谷歩（関西大倉）がメンバー入りしている。

他にもLO平野宗矩（石見智翠館）、FL岡田薫瑠（東福岡）、中村将人（京都成章）、LO檜下史康（尾道）、SO堀内貫太（光泉カトリック）、CTB吉良陸人、WTB坂元虹太（ともに東福岡）、FB木村真生（天理）ら大阪以外の強豪校からも入部している。

すでに終盤戦を迎えている関西の春季トーナメントでも、ルーキーたちが躍動している。秋の本番でも存在感を示す選手が数多く出てくるはずだ。