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悔しさは次のステージで 選手の言葉で振り返る、4years.の2023年(上)

2023年に公開した記事を月別に振り返ります

2023年に5周年を迎えた4years.は今年も、スポーツの現場で頑張る皆さんのストーリーに多く寄り添ってきました。今年度の4年生は入学直後に新型コロナウイルス感染拡大による最初の緊急事態宣言が発令され、最も影響を受けた世代。悔しい思いを味わいながらも、次のステージに目を向ける選手たち。学業との両立をめざす学生アスリート――。この記事では、特に印象に残った言葉を月別に紹介します。

【1月】ドラフト後、次々届いたオファー

「ドラフトが終わってから、僕はこれまでいろいろな方に支えられて野球をしてきたんだと、しみじみ感じました。あらためて周りの方の大切さがわかりました。今後はそういう方たちに喜んでもらえるような活躍をしたいです。山田健太という人間を、選手を、応援してもらえればと思います」
立教大・山田健太 指名漏れの後、8社からオファー 必要とされ「ありがたいの一言」

立教大時代は主将を務めた山田(撮影・井上翔太)

【2月】声をかけながら、メダルもかけた

「池ちゃん、今日よかったよ。ありがとうな」
「樋内、ナイススパイク。ありがとう」
「すいません、金じゃないですけど。先生、ありがとうございました」
東海大学・山本龍 1年から活躍する盟友に「歯がゆさ」、練習重ねインカレ決勝で対峙

洛南高校時代の同級生・筑波大の垂水とインカレ決勝で戦った東海大の山本(撮影・井上翔太)

【3月】引退後、次のステージでも

「ずっとスケートの世界にいたい気持ちはあります。勝手に終わり感を出していますが、申し訳ないですけど、いますよって(笑)。年数が経てば新しい選手も出てくるし、『横井ゆは菜』の存在は薄れていくと思うんですけど、ちょっとでも色あせる時間を遅らせられるように存在感を示していきたいです。スケート界に必死で居残ろうと思っています(笑)」
競技引退の中京大学主将・横井ゆは菜「スケート界に必死で居残ります」

2022年スケートカナダ女子フリーで演技をする横井ゆは菜(撮影・柴田悠貴)

【4月】コロナ禍を最も受けた世代として

「コロナ禍になってから、声を出しての応援がなかったんです。シュートが入ったときも、自分のことのように喜んでいただいたので、応援を実感できてすごくうれしかったです。悪くなった時間帯のときも、リズムを取りやすかったです」
筑波大学・田中万衣羽主将 コートネーム「カノ」に込められた思い「可能性を広げる」

筑波大のホームゲーム「TSUKUBA LIVE!」の試合後、インタビューで感謝を述べた(撮影・井上翔太)

【5月】復活の大学初タイトル

「練習がきつくて、朝ご飯を食べながら『何でこんなことしてるんだろう』って思う毎日なんですけど、結局楽しいんだろうなって思います。やっとスタート地点に立てたかなという感じです。ただこれが第一の目標ではないので。ここからもう一段階、二段階と上に行けるように頑張りたいですね。これを一歩目として」
青山学院大・ヒリアー紗璃苗 復活の大学初タイトル「やっとスタート地点に立てた」

関東インカレ女子1部800mで優勝した青山学院大のヒリアー紗璃苗(撮影・井上翔太)

【6月】医学部とバスケ部の両立

「『医学部だからこれはできないよね』というのは嫌なので。そこはフラットに、うまいとか下手とか、バスケの技術だけで自分のことを見てくれるのがありがたいんです。練習に遅れてしまうことも分かってくれていますし、尊重してくれるのが筑波のいいところだと思っています」
筑波大学・黄雄志 医学部で学びながらチャンスつかんだPG、新人戦で「MIP賞」

関東大学バスケ新人戦で「MIP賞」を獲得した筑波大の黄(撮影・井上翔太)

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