アメフト 明治、3試合連続完封で4勝目
リーグ戦も第5節を迎えた。明大はこの試合が終わると11月25日の最終節、慶應戦まで試合がない。日体大相手に気持ちよく勝って、いい形で1カ月弱の「空白期間」へ入っていきたいところだ。
今シーズンは過去4戦とも先取点を奪ってきた。この日も第1Q、2度目の攻撃シリーズでタッチダウンまで持っていった。QB西本晟(じょう、2年、箕面自由学園)がWR渡邉圭介(3年、日大三)へ28ydのパスをヒットさせ、敵陣へ。ゴール前32ydからの次のプレーで、西本の右腕がうなった。OLの5人も完璧に西本を守り、中央をタテに走ったWR川端晃太朗(4年、明大中野八王子)へのパスがヒット。川端は相手のタックルをかわし、エンドゾーンに駆け込んでタッチダウン。先制に成功はしたが、その後は日体大のディフェンスにランを封じられた。25回のランで51ydしか進めず、16得点だけとオフェンスは不完全燃焼だった。
一方のディフェンスは立大戦、中大戦に続いて3試合連続の完封をなしとげた。主将でLBの茂木崇宏(4年、佼成学園)は「内容的には押されてました」。確かに後半は2度攻め込まれたが、LB徳茂宏樹(3年、関西大倉)のインターセプトがあり、ゴール前1ydまで侵入されても、ライン戦で勝って失点を防いだ。茂木は「完封の意識は全員に浸透してます」と誇らしげに語った。
試合後、選手たちの表情は意外と暗かった。QB西本は「点はもう少し取れたはず」と悔やんだ。ランが進まず、西本も中大戦ほどはパスを決めきれなかった。また、優勝の可能性を残してはいるが、規定により、早稲田が残り2試合で2敗しない限りチャンスは回ってこない。そういった複雑な思いも、どこかにあるのだろう。
ここからの約1カ月はモチベーションの保ち方がカギとなる。選手らが課題に挙げたのが中大戦から日体大戦までの間にもあった「どこか抜けた雰囲気」(茂木主将)や、「慢心」(西本)だという。今シーズンは32年ぶりの法大撃破があり、シーズン3度の完封勝利は35年ぶりと、歴史的な年でもある。快進撃を続けるグリフィンズのラストゲームは、結果も、内容も慶應を圧倒して終わらせたい。