サッカー 早大、筑波を相手に強さを示せ
第6節以降、首位を快走し続けてきた早大が正念場に立たされている。一時は不調に陥りながらも盛り返して勝ち点を積み重ねてきたが、前節の東洋大戦では前半だけで6失点。屈辱的大敗のショックが残る中で、2位筑波大との大一番を迎える。
筑波大の堅守を破れるか
外池大亮監督も初めて優勝を意識して臨んだという東洋大戦。突きつけられた結果は1-6だった。今シーズンの公式戦で無失点がわずか2試合という守備の不安定さを徹底的に突かれての惨敗だった。「力のなさを見つめ直す」。主将のFW岡田優希(4年、川崎フロンターレU18)は顔をしかめた。4年ぶりの優勝というゴールが見えてきた中、訪れた最後の試練を乗り越えるられるか。
東洋大戦の後半には光明もあった。今夏のJ1でのプレー経験から得点への意識を高めたMF相馬勇紀(4年、三菱養和SCユース)が、ここ5試合で5点目となるゴールを決めた。また、リーグトップの14得点をマークしている岡田、ボランチで先発に抜てきされたMF田中雄大(1年、桐光学園)らが、積極的にゴールを目指す姿も見せた。筑波大の好調を支えてきたDF角田涼太朗(1年、前橋育英)が出場停止になるのは追い風。リーグ断トツトップの44得点を誇る早大攻撃陣が、ここ4試合で計1失点という筑波大の堅守を破れるかが、試合の行方を左右する。
両校の勝ち点差は6。早大にとって、勝てば優勝の可能性を限りなく高められるが、負ければ勝ち点差は3に縮まり、独走態勢は崩れる。まさに「天王山」。今シーズンつちかってきた強さを、いまこそ見せたい。