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サッカー インカレ見えた! 東洋7位浮上

勝っているときも、浦上は常に緊張感のあるプレーをチームに促す

関東大学リーグ戦1部第19節

11月3日@東金アリーナ陸上競技場
東洋大(勝ち点27) 2-1 流通経済大(26)

前節大量6得点でリーグ首位の早大を倒し、8位につける東洋大。今節では試合前の段階で勝ち点2差の7位流通経済大と対戦した。インカレ出場に向けて落とせない一戦は、後半にFW小林拓夢(3年、帝京長岡)の2試合連続ゴールなど2得点を挙げ2-1で勝利。後期リーグ初の連勝を飾り7位に浮上した。

前半、風下に立たされた東洋大は、流経大に主導権を握られ自陣で守備に追われる時間が続く。それでも、この日もサブに入った主将のMF勝野瑛(4年、浦和ユース)に代わってキャプテンマークを巻くDF浦上仁騎(4年、大宮ユース)を中心に、連動した守備で決定的な場面を作らせることなく、前半をしのぎ切った。

小林の2試合連続ゴールで、2-1と勝ち越した

試合後インタビューにおいて古川毅監督も「前半の我慢というところが今日の勝因」と勝敗のポイントを分析。45分をゼロに抑え、後半へつなげた守備陣の貢献度は大きかった。後半21分にFW小林の2戦連発となるゴールで先制に成功すると、81分にはCKから小林がニアで合わせ、これがオウンゴールを誘発。試合終了間際に1点を返されるも、2-1で逃げ切った。

伝わるDF浦上の闘志

これで第13節以来負けのない東洋大。好調を維持するチームを支えているのは、1年時からスタメンとしてDFラインの一角を担ってきた浦上だ。4年生となった今年は、これまでの3年間で培ってきた経験を生かし、DFラインを形成する後輩のDF土田直輝(2年、大宮ユース)、DF坂本涼斗(2年、柏U-18)たちはもちろん、チーム全体をまとめる大黒柱になった。

とくに印象的なのが、勝っている場面でも表情を一切緩めることなく味方に指示を出す姿。「絶対に切らすなよ!」「最後まで最後まで!」と声を出し続ける闘将の背中には、誰もがついてきたくなる。また、浦上自身のプレーをよく見ると、その特徴の一つにファウルの少なさがある。試合の中で何度も相手FWと競り合うが、ほとんどをノーファウルではじき返している。177㎝の身長は群を抜いた高さではないものの、空中戦の強さは浦上にとって大きな武器となっている。

集大成をインカレへ

後期リーグ戦はここまで8試合を終えて7失点と、安定感を増した東洋大のDF陣。前期リーグ戦を10位で折り返したが、気が付けばインカレへの出場権を得る6位(すでに出場を決めている明大を除く)に勝ち点2差に迫る7位まで順位を上げてきた。プロの舞台を目指す浦上にとっては名を挙げるためにも、インカレの切符は是が非でもほしい。

4年間の集大成を創部初のインカレ出場という形で飾る。そのために次節の9位桐蔭横浜大との対戦は絶対に落とせない。浦上は常におごることなく、次節も闘志をむき出しにピッチに君臨する。

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