アメフト

負けられぬ関学、2回生QBで立命に挑む

関大戦で底力を示したQB奥野

関西学生リーグ1部最終節

11月18日@大阪・万博記念競技場
立命館大(6勝)vs関西学院大(5勝1分)

決戦の火蓋が切られる。ついに最大のライバル立命大戦だ。前節の関大戦では70年ぶりに引き分けた。関学は全勝の立命に勝てば逆転優勝。負けると、17日の関大-京大戦の結果次第で甲子園ボウルへの道が絶たれる可能性がある。

攻撃は2回生QBに命運を託す。光藤航哉主将(4年、同志社国際)と昨秋エースの西野航輝(4年、箕面自由学園)を抑え、奥野耕世(2年、関西学院)が1試合を除き、開幕戦からスタメン出場を続けている。序盤はパス成功率が上がらなかったものの、関大戦では82.4%を記録。一度はサイドラインに下がるも、再び戻ってきた土壇場の攻撃シリーズでTDを決めた。人生初の2ミニッツオフェンスだったが、7回のパスをすべて決めた。初めて出ることになる立命戦に向けては「ワクワクとドキドキといろいろですね」と語った。

守備の中心も2回生のLB海崎悠(追手門学院)だ。昨年も1回生ながらスターターだった。13年ものフットボール経験で培った判断力と低いタックルが持ち味だ。責任感も人一倍強く、「出させてもらってるからには、4回生を東京ドームまで連れていく。ここで負けてられない」と口にした。

2回生のLB海崎は低いタックルで相手をしとめる

生死を分ける戦いが刻一刻と迫る。昨年は初めて関西2位から甲子園ボウル出場という下剋上を果たした関学。過去10年で6度の関西制覇、5度の学生日本一を誇る。鳥内監督は「真っ向勝負では勝てんと思ってる」と見通しを明かした。そして、持ち味の鳥内節で言った。「4年の意地を見せてほしい。それが関学ちゃいますか」。その4回生の光藤は「絶対に立命に勝って1位で抜ける」と言いきった。今シーズンはスタッツ上も似たり寄ったりの両雄。今年はどんなドラマが待っているのか。運命のときは、すぐそこに――。

in Additionあわせて読みたい