バスケ

特集:第70回全日本大学バスケ選手権

青学5位でインカレへ、注目は躍進の赤穂

身長194cmの赤穂はバスケ一家で育った

関東大学リーグ1部最終節

11月11日@横浜国際プール
専修大(15勝7敗) 80-72 青山学院大(14勝8敗)

青学大は8点差で専大に敗れ、リーグ戦を5位で終えた。序盤からいい流れをつかめず、前半は11点のリードを許す。後半に入り、厳しいディフェンスからの速攻も実らず、一度もリードを奪えないままリーグ最終戦が終わった。苦しい戦いの中、ひときわ大きな声援を受ける選手がいた。ガードの赤穂雷太(あかほ、2年、市船橋)だ。

心身ともに強くて器用

バスケ一家に生まれた。父は元日本代表、母も大学生プレイヤーだった。姉のさくらと、双子の妹のひまわりはともに、WJBLのデンソーアイリスで活躍している。強力なDNAを受け継いだ雷太は194cmという身長を生かし、インサイドで強さを発揮。一方でハンドリングも優れ、1年生から活躍してきた。

赤穂は専大戦の前半を振り返り、「ボールがあまり回ってこなくて、自分にもらいにいけなかった。自分の気持ちを出せなかった」と話した。青学は立ち上がりが悪く、専修大にリードされる展開が続く。第2ピリオドに入ってもオフェンスがかみ合わず、波に乗りきれない。赤穂自身も2得点にとどまり、27-38で前半を折り返した。

第3ピリオド。ここで差を詰めたい青学大だったが、専大の外国人留学生アブ・フィリップ(3年、アレセイア湘南)にインサイドを攻められ、点差を広げられた。廣瀬昌也ヘッドコーチ(HC)が「ここだぞ、雷太。強気! 強気!」と檄を飛ばす。その声に応えるように。赤穂が牙をむく。厳しいディフェンスでリバウンドをもぎ取ると、そのまま前線へと駆け抜けてシュートを決める。赤穂の活躍で青学に流れが傾き始める。

第4ピリオドに入っても赤穂の勢いは衰えない。インサイドでは身長で上回るフィリップとやり合い、壁に激突しながらもバスケットカウント(ファウルを受けながらもシュートを決めた場合、フリースローも1本与えられる)を獲得。アウトサイドではスリーポイントを決め、ついに点差は1桁に。しかし、時間切れ。前半で出遅れたのが痛手となった。

持ち前のタフネスで点をもぎとる

廣瀬HCは「リーグ戦の途中から雷太をスタートにして、いい部分も出てきたし、チーム力も上がってるとは思う。でも、今日みたいに勝ちきれない。修正するべきところも見えてきてるので、インカレに向けてしっかりと準備していきたい」と振り返った。インカレのキーマンに挙げたのも、やはり赤穂だった。「あの身長であの身体能力であのスキルで、チームをけん引していくようなメンタル面のタフネスもある」と絶賛だった。

「4年生とやる最後の大会なので、絶対優勝して笑顔で終われるように頑張りたい」。赤穂はインカレに向けて意気込んだ。青学が狙うのは優勝のみ。自分のプレーで4年生を笑顔にさせてみせる。赤穂の目の色が変わってきた。

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