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関学が逆転V QB奥野、冷静に2TDパス

関学が逆転V QB奥野、冷静に2TDパス
奥野は初の大舞台でも力を発揮した

関西学生リーグ1部最終節

11月18日@大阪・万博記念競技場
関西学院大(6勝1分) 31-7 立命館大(6勝1敗)

さすがの試合巧者ぶりだった。2位の関西学院大が首位の立命館大を31-7で下し、逆転優勝を果たした。関学は6勝1分、立命は6勝1敗。関学の関西制覇は2年ぶり56度目。2位の立命は11月25日、甲子園ボウルの西日本代表決定4回戦で名城大(東海)と対戦。勝てば来月2日に甲子園ボウル出場をかけて関学と再戦する。

RB山口が値千金の先制TD

前節で関大と引き分けた関学は第1Q9分すぎ、けがを押して出場したRB山口祐介(4年、横浜栄)が52ydの独走タッチダウン(TD)を決めて先制。立命は直後に敵陣へと入るものの攻めきれず、キッカー多田羅翔吾(4年、立命館宇治)は34ydのフィールドゴールに失敗。すると関学は直後の攻撃シリーズで3人のQBを併用し、80ydを攻めきってTD。最後はQB奥野耕世(2年、関西学院)からWR阿部拓朗(3年、池田)への19ydのTDパスだったが、これはランのフェイクに対する立命ディフェンスの「速すぎる」反応を逆手にとったもので、阿部は完全なフリーになれた。関学は14-0で折り返した。

後半は立命のオフェンスから。RB立川玄明(2年、大阪産大付)のランを軸にして前進し、最後はQB荒木優人(3年、立命館守山)が、コンビを組んで8年目のWR木村和喜(2年、同)へ35ydのTDパスを通した。ピンポイントのボールではなかったが、木村がしっかりボールに寄り、ディフェンスに競り勝って捕った。立命らしい高い身体能力を生かしたキャッチで盛り上がったが、見せ場はこれだけだった。

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何度もQBに襲いかかった関学のDL藤本(中央)

関学は第4Q2分すぎにもQB奥野がWR小田快人(4年、近江)へ44ydのTDパスを通したが、これも小田をカバーすべき立命の選手が奥野の小さなフェイクに引っかかり、小田はいわゆる「どフリー」だった。小学1年生からQBをやり続ける奥野のセンスが光った。5月6日の日大との定期戦。「悪質タックル」を受けたのが奥野だった。アメフトをやめたいと思ったこともあったというが、初の大舞台での活躍に「続けてよかった」と笑った。

関西の優勝監督として60歳に

関学は関大に引き分けた時点で、立命に勝たないと甲子園ボウルへの道が途絶える可能性があった。そこでようやくチームが一つになった。前日に関大が京大に負け、もし立命に負けても甲子園ボウルへの道は続く状況となったが、関学に緩みはなかった。一方、立命は昨年の西日本代表決定戦同様、関学に先制されると、その勢いをはね返せなかった。

関学の鳥内秀晃監督は「やっぱり先制点が大きかったわな。あとは、OLがもっとやられると思ってたけど、意外とパスが放れた。あかんかったOLが、よう頑張ったんちゃうかな」と話した。鳥内監督は11月26日が60歳の誕生日。とりあえずは優勝監督として還暦を迎えられることになった。

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立命は11月25日、関学との再戦をかけて名城大と戦う

今年復帰した立命の古橋由一郎監督は敗戦直後、選手たちを怒鳴りつけた。報道陣の前に現れると、「負け方がひどすぎます。あれぐらい言うとかんと、次に勝てません」と、怒鳴った理由を明かした。「関学が関大と引き分けて、選手には『いける』という甘い気持ちがあったのかもしれない。関学はやってみたら強かった。攻守のライン戦で負けたのが大きな敗因の一つです」と話した。

昨年はここからの2週間を経て、関学が立命にリベンジした。今年はいかに。

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