ラクロス

特集:第10回ラクロス全日本大学選手権

走る慶應、目指すはパーフェクトシーズン

主将の友岡は巧みなステップで相手をかわし、一気に駆け抜ける

全日本大学選手権 女子決勝

11月25日@駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場
慶應義塾大 vs 関西学院大

慶應義塾大・チームインフォ

11月25日14時30分 慶應義塾大 vs 関西学院大の激戦はLIVE中継で!

慶應はよく走る。とにかく走り、走り勝つ。11月17日の準決勝でも、主将のAT(アタッカー)友岡阿美(4年、慶應女子)は試合後、「慶應の走り負けない強さが出ました」と口にした。「序盤の10分で相手をスピードで圧倒する。まずはそこに注力しました」と大久保宜浩ヘッドコーチは言う。そして前半10分までに6連続得点。慶應の躍動感に相手は気圧されているのではないか、と思うほどの迫力だ。その後も得点を重ねて試合を8-1で折り返し、後半も勢いは衰えることなく13-3で勝利。慶應の強さばかりが際だった。

慶應は10月、アメリカに遠征した。そこで友岡をはじめとしたメンバーは海外のパススピードの速さ、フィジカルの強さを目の当たりにした。「パススピードやシュートポイントなんかを真似しなきゃなと思う一方で、私たちは細かいステップや走りで勝てばいいとも思ってます」。この遠征でも走りへの意識はより強くなり、自分たちの得意を伸ばしていった。

オフェンス陣でいえば、主将の友岡の巧みなステップ、AT西村沙和子(4年、慶應女子)のダイナミックな走り、そして準決勝で6得点したAT伊藤香奈(同、同)の決定力は、関学にも脅威となるだろう。関学は1on1を得意とし、フィジカルも強い。「間合いを詰めて相手に主導権を握らせないラクロスをしてくる印象です」と友岡も警戒するが、慶應には絶対的な“走り”と、その“走り”に裏打ちされた自信がある。社会人クラブチームさながらのマンツーマンを繰り出す関学を、どう走りで崩していくか。楽しみは尽きない。

決勝ではAT伊藤(#73)に注目だ

慶應の目標はもちろん、12月から始まる全日本選手権を制覇すること。友岡は昨年の決勝で3得点をあげた。「自分のやるべきことをやれたら」。この言葉に続くのは、「勝てる」しかないだろう。関東のリーグ戦から負けなしでここまで来た慶應。次の関学に勝てば、負け知らずで全日本に臨める。いざ、決戦。

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