ラクロス

特集:第10回ラクロス全日本大学選手権

慶大、東海女王を圧倒して決勝へ

伊藤は準決勝で6得点

全日本大学選手権 女子準決勝

11月17日@愛知・港サッカー場
慶應大 13-3 愛知学院大

2年連続の関東制覇を果たした慶大の次のステージは、全国の猛者が集う全日本大学選手権だ。まずは決勝への切符を勝ち取るべく、東海覇者の愛知学院大との準決勝に臨んだ。

最初の10分で6点

会場は相手の「ホーム」、名古屋市の港サッカー場だ。大歓声を背にして士気を高める愛知学院大に対し、慶大は序盤から猛攻を仕掛ける。まずは前半1分、AT友岡亜美(4年、慶應女子)がフリーシュートを決めて先制すると、AT西村沙和子(同、同)が鋭いドライブからゴールを射抜き連続得点。その後も、MF伊藤香奈(同、同)、MF小久保磨里奈(同、慶應ニューヨーク)が追加点を挙げ、8-1と大差で前半を折り返した。

後半、慶大はベンチメンバーも多く出場し、盤石の戦いぶり。その中で最も強い輝きを放ったのはMF伊藤だった。「いい形でシュートを打てるように、みんながパスを出してくれた」と、パスを受けると積極的にシュートを狙い、後半だけで4得点。試合を通して6得点を挙げた。13-3で勝利した慶大が、全日本大学選手権決勝への進出を決めた。また、主将の友岡は前半だけでハットトリックを達成し、この試合のMVPに選ばれた。

関学との決勝の前に、さらなるチームの底上げを目指す

慶大は最初の10分間で6点を挙げ、高いオフェンス力を全国に示した。しかし、友岡が「前半の最後から後半にかけてガタついてしまったことは、まだチームとして完成しきれていない部分」と試合を振り返ったように、チームとしてまだまだ改善の余地があることは事実だろう。序盤のような集中力を持続できれば、チーム目標である「1試合25得点」も十分に達成できるはずだ。一週間後に控える決勝では、更なる進化を遂げた姿が見たい。

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