全国切符つかんだ立命、底力見せつけるとき
4勝2敗同士の最終戦に、全国大学選手権への生き残りがかかった。立命館が関学に快勝して2位となり、全国への切符をつかみとった。
後半、突き放した
この日はラインアウトからのチャンスメイクが目立った。立命館は前半6分、ラインアウトからFWとBKの巧みな連携を披露し、LO小島佑太(4年、洛北)が先制トライ。12分にはパスをうまくつなぎ、FB山本貫太(4年、常翔学園)がディフェンスラインを破ってトライ。12-0とリードした。その後は点を取っては取られる展開となり、立命館は17-12の5点リードで前半を終えた。
「後半はもっとアグレッシブにいこうと思った」と、主将のFL古川聖人(4年、東福岡)。後半開始直後からワイドに展開。得意のセットプレーからCTB礒田凌平(4年、京都成章)がキックパスを受け、トライを決める。8分にはモールからFL宮下大輝(1年、報徳学園)がすぐさま飛び出し、トライ。23分にも宮下が飛び出し、パスを受けた磯田がトライ。コンバージョンキックも決まり、38-12。勝負はついたかのように見えた。
しかし、ここから関学が意地をみせる。39分、41分に連続トライ奪われた。しかし最後は途中出場のSO田中健登(4年、報徳学園)がトライを決め、45-22でノーサイド。選手たちはスタンドで応援していたチームメイトに駆け寄り、喜びをわかち合った。
古川は大学選手権について聞かれると、「僕たちはチャレンジャーなので、(どの学校が相手でも)やるしかない」と力をこめた。
昨年は初戦の3回戦で慶應大に大敗し、関東との差を見せつけられた。リベンジのため、目標の全国ベスト8入りのため、古川率いるチームはこの一年、ハードな練習を実践してきた。これまでやってきたことを出しきり、立命館の底力を見せつけるのは、いま。注目の初戦は12月16日に大阪・キンチョウスタジアムで。立命館の激闘に期待したい。