陸上・駅伝

8年ぶりの女子駅伝無冠、立命館時代の終焉

1区の中田はトップと4秒差につけた

富士山女子駅伝

2018年12月30日@静岡・富士市/富士宮市
3位 立命館大 2時間25分22秒

駅伝界に花を咲かせてきた「立命館時代」に幕が下りた。
立命館は昨年10月の杜の都駅伝(全日本大学女子駅伝)で3位と3年連続で優勝を逃した。富士山女子駅伝には6連覇をかけて臨んだが、これも3位で今シーズンの駅伝を終えた。

エース欠き、区間賞にも届かず

富士山女子駅伝はエースの加賀山恵奈(4年、大阪薫英女学院)がけがで欠場。4年生は主将の加賀山実里(同)のみで、下級生中心の総力戦となった。1区は中田美優(2年、三木)が出走。粘って先頭と4秒差の5位で襷(たすき)を渡した。2区は5000mチームトップの記録を持つ佐藤成葉(3年、荏田)。3位に引き上げたが、1区から先頭を走っていた全日本大学選抜が五島莉乃(中央大3年、星稜)の区間新記録の走りで後続を引き離した。

立命館は最短3.3kmの3区を坂尻有花(1年、常盤)がつなぎ、順位、タイム差は変わらないまま4区の松本美咲(2年、立命館)へ襷リレー。松本が全日本選抜を捉えて2位に浮上。あとは名城大を追うのみだ。チームの命運は最長10.5kmの5区を走る加賀山実里に託された。大学ラストランだけに強い気持ちでレースに挑んだが、名城大とは1分以上の差がつき、3位の大東文化大にも13秒差まで詰められた。

加賀山実里はこの日のメンバーで唯一の4回生

名城大との差を詰めてアンカーにつなげたい。6区吉薗栞(1年、小林)は前を追う一心で走り続けたが、名城大を視界にとらえられない状態で山登りの7区、真部亜樹(3年、立命館宇治)に最後の襷リレーとなった。真部は昨年の7区で区間賞を獲得し、ゴールテープを切っている。2年連続の快走が期待されたが、大東文化大の鈴木優花(1年、大曲)に区間新の走りで猛追され、逆転を許した。立命館は3位でフィニッシュした。

アンカーの真部は一つ順位を落としてゴール

立命館大は無冠でシーズンを終えた。2010年以来の出来事だった。
しかし必ず女王に返り咲き、「立命館時代」第二章を築いてくれると信じている。

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