ラグビー

早稲田ラグビーの新主将・齋藤直人は競争を求めるSH

日本代表入りも目指す新キャプテンの齋藤直人 (撮影・斉藤健仁)

アカクロのジャージーで知られる早稲田大ラグビー部は2018-19年のシーズン、10シーズンぶりの関東大学対抗戦優勝(帝京大との同時優勝)を果たし、5シーズンぶりに年を越して大学選手権準決勝に進出した。だが、優勝した明治大に27-31で敗れた。

それから1カ月あまりが経った2月10日、早稲田大ラグビー部は追い出し試合と、納会にあたる「予餞会」を開催。4年生約40人が卒部し、新体制が発表された。

学生の投票で満票

昨年度就任した相良南海夫(さがら・なみお)監督は続投し、新キャプテンには昨年度、大学生ながら唯一の日本代表候補にも選出されたSH齋藤直人(3年、桐蔭学園)が就いた。齋藤は学生の投票で満票だったことを踏まえ、最終的にはコーチ陣と相談した上で相良監督が決めたという。そして齋藤が副将にFL幸重天(ゆきしげ・たかし、3年、大分舞鶴)を指名した。

齋藤をキャプテンに指名した理由について相良監督は「もしかしたら日本代表の活動もあるので重荷かなと思いましたが、本人が『やります』と言ったので。彼に期待しているのは、負けたくない気持ちです」と説明した。

齋藤はキャプテン就任を打診されて、すぐに返事をした。「うれしい反面、伝統あるクラブのキャプテンになるには大きな覚悟が必要ですし、責任をともなうと思いましたけど、やっぱり信頼していただけるならやりたいと思いました」

そんな齋藤に優勝するためのキーポイントを尋ねると、「130人くらいのチームが全員、同じ方向を向いて活動していかないといけない。佐藤さんがキャプテンだったチームを見て、上のチームと下のチームでモチベーションの差があってはいけないというのを学びました。ただ昨年度は競争が足りなかったと思いました。腹をくくって話したり、競争したりするチームがまとまりを得られると思うので、そういうチームになりたい」と語った。

またプレーの面では「昨年度同様、動き続けるのは相良さんが理想とするラグビーだと思うので、ボールを動かすSHとして、自分が体現していきたいです。またフィットネスレベルは、どのチームにも負けられない。2、3月はフィットネス練習をやると思うので、絶対的な自信をつけたいです」と見通しを口にした。

齋藤は動き続けるラグビーを体現する (撮影・谷本結利)

早稲田での1日を大切に

キャプテンの理想像については「しゃべるのが苦手で、行動だけで示しますというキャプテンになりたくない。行動で示す自信はあるので、発言でも示せるようにしていきたいです」と表現した。

昨年度は日本代表候補にも名を連ねた齋藤。ただワールドカップイヤーの今年はまだ、齋藤の名前は日本代表候補にもサンウルブズにもない。ただ昨春のJAPAN Aのニュージーランド遠征で大いに存在感を示したこともあり、今後、ジュニア・ジャパンやサンウルブズなどに参加するかもしれない。齋藤自身は「今年のワールドカップに出たい気持ちはありますけど、まずは早稲田で1日1日を大切にしていきたいです。日本代表に呼ばれたときに結果を出せるように考えて、常にプレーしていきたい」と話した。

最後に、齋藤は新キャプテンとしてこう締めた。「4年生が築きあげてくださった、何事にもチーム一丸となって取り組む文化を継承したいです。昨年度は年を越せましたが、早稲田ラグビーの使命である大学日本一に届いてません。11シーズンぶりの『荒ぶる』奪還に向けてチーム一丸となって精進していきたいです」

昨年度、早稲田は創部100周年のアニバーサリーイヤーを最高の結果で飾れなかった。11シーズンぶりの優勝を実現するためには、キャプテンとしてグラウンド内外でチームを引っ張る齋藤の姿が欠かせない。

齋藤組は11シーズンぶりの「荒ぶる」奪還を目指す (撮影・谷本結利)

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