愛が強み 東洋大・越塚日南【わっしょい新編集長】

日々、選手たちと向き合い、取材を重ねる(左端が越塚編集長)

体育会系の部と同じように、各校の大学スポーツ新聞も新体制へと移行しました。大学スポーツ新聞の活動は、たいてい3年間です。4years.よりもさらに短い期間に青春をかけ、大学スポーツの現場にいちばん近く、いちばん長く寄り添うのです。同じ大学の仲間のプレーに涙を流しながら写真を撮り、また思い出して泣きながら原稿を書きます。大学スポーツの中には、大学スポーツ新聞という生き方も含まれていると思うのです。さあ、春はそこまで来ています。4years.が提携する大学スポーツ新聞の新編集長にラストイヤーへの思いをつづってもらう連載「わっしょい新編集長」をお届けします。

東洋大学スポーツ新聞編集部、通称スポトウ。取材費を自己負担で活動する私たちは、友だちや取材をする選手にさえ「なんでそんなに大変なことしてるの? 」と聞かれることもしばしば。しかし苦労した分を補って余りあるものを、私はスポトウの活動から得ていると思う。

忘れられないインタビューがある。1年生のときに水泳部で当時4年生だった選手にしたインタビューだ。顔は笑っていながらも内心ガチガチに緊張していた私は、不安でいっぱいだった。しかし選手は優しい笑みを浮かべながら、スラスラと話し始めた。チームのこと、自分のこと、大学のこと……。話を聞いている途中で、その選手が水泳部の人から呼ばれた。「ちゃんと話したいので」と、私に少し待っているように言うと、ひとまず立ち去った。その時点で15分もインタビューに答えているにもかかわらず、だ。こんなに真剣に答えてくれる人たちに、恥じないように取材がしたい。こんな素晴らしい人たちをもっともっと多くの人に知ってほしい。真剣さとやりがいに気づかされたインタビューだった。

たくさんの同期とともに、選手たちやスポーツの魅力を伝える

いまもその気持ちは変わらない。「より多くの人に選手を、スポーツを知ってほしい」。今シーズンも大注目の駅伝やドラフト候補だけではなく、ほかの競技にもスポットが当たるように、そして関心や応援を増やしたい思いから、まずは各部活の試合情報をTwitterで発信し始めた。私はスポトウの活動の中で各部活への愛があふれ、それがいま、スポトウの強みになっている。この「好き」の気持ちから生まれる、競技や選手の素顔に迫る記事と企画。こうしたスポトウの1番の魅力を、私はみなさんに届けたい。

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