陸上・駅伝

東洋大の主将に立候補した相澤晃、破格のラストイヤーとなるか

東洋大のエースであり、キャプテンでもある相澤にかかる期待は大きい

東洋大学陸上部長距離部門の新キャプテンには、圧倒的な実力でチームを引っ張る新エース相澤晃(3年、学法石川)が就任した。本人は「もともと自分はキャプテン向きではないです」と話していたが、往路で優勝しながら総合3位どまりだった今年1月の箱根駅伝後に「自分がやるしかない」と、名乗り出た。

学生ハーフで堂々の優勝

相澤の持ち味は「誰にも負けない気持ち」だ。今年の箱根駅伝では4区で区間新記録を樹立。都道府県対抗男子駅伝ではアンカーとして、ふるさと福島の初優勝に貢献した。そして3月10日の日本学生ハーフマラソン選手権で、新主将としてさっそく上々の結果を残した。レース序盤は意識的にペースを抑え、5kmから先頭集団を引っ張る余裕のレース運び。ラスト400mで駒大の駅伝主将になった中村大聖(3年、埼玉栄)を突き放し、自己ベストの1時間1分45秒で優勝した。現在の学生ランナーの中では頭一つ飛び抜けた力と、誰にも負けない気持ちが前面に出たレースだった。

日本学生ハーフマラソンで自己ベストの1時間1分45秒をたたき出し優勝した

相澤は昨シーズン、全日本大学駅伝の8区と箱根駅伝の4区で区間賞をとっている。しかし、チームとしては勝てていない。新シーズンに10000mで27分台、日本選手権で表彰台、学生三大駅伝すべてで区間賞、箱根は2区で日本人最高記録樹立という目標を掲げたのは、より圧倒的な力を発揮してチームを勝たせるためだ。
学生三大駅伝制覇というチームとしての目標達成へ、新キャプテン相澤のラストイヤーが幕を開けた。

in Additionあわせて読みたい