陸上・駅伝

男子1500mで松枝博輝が日本歴代3位の好記録 日体大記録会

松枝の懸命のラストスパートも、日本記録には0秒7届かなかった(すべて撮影・北川直樹)

第271回日体大長距離競技会 男子1500m15組

6月1日@日体大 横浜・健志台キャンパス
1位 松枝博輝(富士通)3分38秒12(日本歴代3位)
2位 田中秀幸(トヨタ自動車)3分41秒34
3位 秦将吾(大塚製薬)3分42秒60
4位 荒井七海(ホンダ)3分43秒27
5位 館澤亨次(東海大4年)3分44秒84
6位 楠康成(阿見AC)3分46秒50
7位 田母神一喜(中央大4年)3分49秒80
8位 木村理来(東海大4年)3分49秒92
9位 舟津彰馬(中央大4年)4分0秒76

男子1500mの日本記録は2004年に小林史和(NTN)が出した3分37秒42。15年ぶりの日本新記録樹立を狙って、社会人5人、学生4人が日体大に集った。SNSで「日本記録チャレンジレース」との触れ込みが広がり、日本新記録誕生の瞬間を見ようと、多くの陸上ファンが駆けつけた。その夢には、0秒7届かなかった。

日本新のペースメークに対応できたのは松枝だけ

このレースにはペースメーカーもついた。800mまでは花牟礼隆太(東海大1年、日体大柏)がペースメークし、800mから1200mは800m日本記録保持者の川元奨(スズキ浜松AC)が引っ張った。学生では5月24日の関東インカレ1部1500m決勝で2位に入った館澤亨次(東海大4年、埼玉栄)や同3位の舟津彰馬(中央大4年、福岡大大濠)らに期待がかかったが、連戦の疲れもあってか、日本新記録ペースにはついていけなかった。

舟津(5番)は粘りきれなかった

ただ一人、そのペースについていけたのは富士通の松枝博輝(順天堂大)。残り300mで一人となり、懸命にスパートをかけたが、日本記録には0秒7届かなかった。学生のトップはこの種目で日本選手権2連覇中の館澤だった。東海大1年でいきなり関東インカレを制した飯澤千翔(かずと、山梨学院)もエントリーしていたが、棄権した。

館澤は学生トップの5位だった

日本選手権は2冠狙う

松枝博輝の話
「日本新記録を出せる力がついてると思ってたので、なんとか新記録でそれを証明したかったんですけど、残念です。最後の100mは体が反ってしまいました。もうひと踏ん張りしたかったんですけどね。口だけでなく、結果を出して表現するのが、いま僕がやるべき作業だと思ってます。(6月末の)日本選手権では1500と5000の2個とって、1500には区切りをつけたいです。そのあとはヨーロッパで5000に出て、13分22秒の世界選手権参加標準記録突破を狙いたいです」

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