サッカー

関学サッカー 大体大と引き分けて前期終え、「日本一」への戦いスタート

スタンドへ挨拶をする関学のキャプテン竹本

第97回関西学生サッカーリーグ1部前期 第11節

6月9日@ヤンマーフィールド長居
関西学院大(勝ち点21) 1-1 大阪体育大(26)

打倒・大体大は果たせなかった。後半、PKで同点に追いついた関学は相手にプレッシャーをかけて流れを引き寄せたが、1-1のまま試合終了。最終節で勝ち点3を積み上げられず、3位で前期を終えた。キャプテンのDF竹本将太(4年、横浜市立東)は、「勝てる試合だった」と悔やんだ。

攻守ともに収穫あり

関学は勝利こそ奪えなかったが、攻守ともに収穫があった。まずは守備。前節までの10試合で計16失点していたが、この試合ではセットプレーから喫した前半34分の失点のみだった。先制点を許す嫌な展開。これまでなら失点を重ねていただろうが、この日の関学はひと味違った。後半開始から30分間のシュート数は、大体大の7に対して、関学は0。相手に試合のペースを掴まれてはいたが、ゴールを死守した。すると、攻撃陣に火がく。31分にPKを獲得し、これをMF山本悠樹(4年、草津東)が落ち着いて決めて同点。チームの成長が、引き分けという結果につながった。

関学の山本はPKで同点ゴールを奪った

昨年の主力がごっそり抜けた。いまは出場メンバーの大半が下級生であるため、経験値が乏しい。第1節の大阪産業大戦には勝ったが、第2節の関西福祉大戦は引き分け。第3節の大阪経済大戦で今シーズン初黒星と波に乗れなかった。それでも関学は息を吹き返した。第8節の桃山学院大戦でFW山見大登(2年、大阪学院)が、続く第9節の阪南大戦ではFW中村匡克(3年、洛北)が、それぞれハットトリックを達成。上位チーム相手に得点力不足の課題を打ち破り、チームは前へと進んできた。

「日本一になれるチームかどうか」。関学サッカー部の選手たちは常に、そう自問自答している。今年最初の「日本一」を狙うチャンスは総理大臣杯。まずは出場権獲得を目指し関西選手権に挑む。初戦の相手は2部Bリーグの京都橘大。「チーム全員で日本一を目指すにふさわしい戦いをする」と主将の竹本。目指すはあくまで「日本一」。今年最初の力試しが始まる。

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