サッカー

進境著しい関学サッカーDF本山遥、努力ではい上がった2回生

本山は今季からスタメンに定着した

第48回関西選手権 準々決勝

6月22日@J-GREEN堺・メインフィールド
関西学院大 2-3(延長) 大阪経済大

完璧なゴールに会場が揺れた。
関学は勝てば総理大臣杯の切符を手にできる関西選手権準々決勝の大阪経済大戦に臨んだ。0-1で迎えた前半41分、関学に同点ゴールをもたらしたのはDF本山遥(2年、ヴィッセル神戸ユース)だった。「トップチームで決められて、すごくうれしかった」。勝利へ望みをつないだが、チームは延長戦の末に敗れた。夏の全国大会出場はかなわなかった。

チャンスと見て、豪快な一撃

関学は前半10分に失点。攻撃陣が決め手を欠く中、DFの本山にチャンスが訪れた。ボールを縦に運び前線へ上がった本山は思った。「自分にマークがついてこない。このまま振り抜こう」。豪快に放たれたシュートは一直線へゴールネットに突き刺さった。すぐさまチームメイトに抱きつかれ、もみくちゃに。歓喜の輪の中でとびきりの笑顔が弾けた。

後半40分にFW山田剛綺(1年、京都橘)が勝ち越しのゴールを奪ったが、追いつかれて延長戦へ。延長後半5分に勝ち越され、関学の戦いは幕を閉じた。「日本一を目標に掲げてる以上、それをかけて戦うステージに行くことすらできなかったのは情けないです」と本山。勝利のチャンスを演出しただけに終わった。

ゴール後、仲間に祝福される本山(左端)

ヴィッセル神戸の下部組織で築いた土台

本山は幼稚園でサッカーを始め、中学、高校の6年間はヴィッセル神戸の下部組織でプレーした。本山は言う。「ヴィッセル神戸U-15の監督には常に『やるべきことをやろう』と教えてくれました」。足元の技術だけではなく、「気付き」の大切さを学んだ。

中3のときに出た日本クラブユースサッカー選手権(U-15)の関西大会では、MVPを獲得。だが、高校に上がると出場機会が激減した。「どうやったら出られるんやろ?」。その答えを探し求めた。自分に足りないものに気付けば、それをカバーするために行動し、高3の夏にレギュラー定着。「コーチには人間性が変わったと言われました。自分では実感がなかったけど、吹っ切れたのかな?」と本山。ミスを恐れない積極性と味方をサポートする姿勢を買われた。高校のラストシーズンは高円宮杯U-18プレミアリーグWESTで優勝。高校3年間を最高の形で終え、関学へ入った。

1回生のインカレで、トップチーム初先発

大学入学前から、Cチームの練習に参加した。すぐにB2チームに昇格。だが、同期のMF安羅修雅(2年、履正社)やFW山見大登(2年、大阪学院)らがさらに上のレベルで活躍する姿を見て、静かに闘志を燃やした。夏にB1チームへ昇格し、I(アイ)リーグではサイドバックに定着。その間も「Aチームに上がりたいって気持ちはめっちゃ持ってました」と明かす。

本山にチャンスが巡ってきた。リーグ戦終盤の11月にAチームに呼ばれ、12月のインカレでスタメン入り。トップチームでの初舞台は全国大会だった。ポジションは右のサイドバック。今年からガンバ大阪へ加入したDF髙尾瑠(りゅう)がけがで戦列を離れていたため、その代役で起用されたのだ。リーグ戦とは違う独特の雰囲気に「緊張でまったく足が動きませんでした」と本山。2、3回戦とスタメンで出場したが、不完全燃焼で最初の冬を終えた。

迎えた2回生の春、本山はスタメンの座を確保し、ここまでのリーグ戦では全試合スタメン出場。MF山本悠樹(4年、草津東)に次ぐチーム内2位の3アシストでチームに貢献した。それでも満足していない。「得点に関われたことは自信になります。でも、守りには納得がいってません」

今後に向け、本山(中央)は攻守両面での成長を誓う

本山が目指しているのは「1点入れれば勝てるチーム」。進境著しい2回生が誰も突破させない強固なディフェンスラインをつくり上げる。

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