ホッケー

ホッケーの関東王者明大 決定力で劣り、大学王座決定戦は2回戦敗退

敗退が決まり、思わず座り込む主将の舘

この春、8シーズンぶりに関東1部リーグを制覇した明大。次なるタイトルとして狙ったのは、優勝すれば創部初となる大学王座決定戦だった。しかし、いつも通りのプレーを貫けず、2回戦で姿を消すこととなった。

「いつも通りのプレー」貫けず

勝機は確実に存在した。立ち上がりこそ相手に先手を取られる場面はあったものの、GK野井辰真(3年、伊予)の好セーブでゴールインは許さず。第3Q開始直後からはPC(ペナルティーコーナー)を獲得する機会も増え、流れは確実に手中に収めていた。しかし「選手たちの呼吸が合っていなかった」(小池文彦監督)。

実績のある相手に対してのリスペクト、慣れないフィールド、全国大会のプレッシャー。さまざまな要因が重なって生まれた、微妙な歯車のズレ。パスホッケーでスピーディーな攻撃を展開する、いつものプレーはどこへやら。決定機をのがし続け、60分間で得点できないまま、迎えたSO戦でも悪循環は止まらなかった。

力を出し切れずに終わってしまった選手たち。次へのリベンジを誓う

決められなければ敗戦という状況でスティックを任されたのは、MF舘亮佑主将(4年、福井・丹生=にゅう)。奇しくも春季リーグ決勝のSO戦で勝利を決定づけたのも舘だった。しかし「相手に読まれてしまった」(舘)。ゴールには届かず。歓喜に沸く福井工大の向こうに、立ち上がれない明大の選手たちの姿があった。

「西高東低」にある現在の大学ホッケー界。今大会もベスト4はすべて関西の大学。春の関東を制した明大だったが、厳しい現実を突きつけられることとなった。「練習から120%の力を出して、東だけでなく西も制するようなチームにしていきたい」とFWの太田陸登(4年、今市)。秋には必ずやリベンジを図り、関東王者の意地を見せたい。

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