バレー

大東大バレー期待の1年生セッター、歌もうまい早坂心之介は向上心の塊

早坂(中央)は早くもチームのムードメーカーになっている(左は鈴木歩、右は川角)

「おもしろい1年生がいる」と聞いたのは、3月ごろだった。春季関東大学男子2部リーグ戦で、彼のプレーを見ることができた。ツーアタックを使いこなす攻撃的なセッター。そう、彼が大東文化大学バレー部のルーキー、早坂心之介(しんのすけ、仙台商業)だ。

真面目でストイック、でもお笑い担当

1年生の中では「お笑い担当」だそうだ。同学年の鈴木歩(習志野)は、「いいところは元気で明るいところ、悪いところはうるさすぎる」と、笑いながら言った。早坂はバレーはもちろん、歌がうまいそうだ。十八番はコブクロの「未来」。最近は流行りの「ホール・ニュー・ワールド」の歌唱指導を同級生にしているのだとか。そんな早坂は、こと勉強とバレーに対しては誰よりも真面目でストイックだ。これも同学年の川角純平(安来)によると、「勉強についていろいろ聞くと答えてくれる」とのこと。そしてバレーについては「朝練をしっかりやってる上に、できなかったことは自主練で絶対やって帰る」のだそうだ。

あこがれの先輩の背中を見て

早坂の尊敬する先輩は山下竜平(3年、習志野)だ。理由は「普段は場を盛り上げてくれるのに、試合のときは誰よりも冷静で意見も言えて、チームを引っ張っていってる感じがある」とのこと。山下先輩について語る様子から「いつか自分もそんな存在になりたい」というあこがれの気持ちが伝わってきた。

早坂は山下(右)のような先輩になりたい。あこがれの存在がすぐ近くにいる

大学バレーの難しさを実感

6月に北海道であった東日本インカレを振り返り、早坂は「思うようなパフォーマンスができませんでした」と、悔しさを募らせた。「高校と違って試合に向けてのコンディションづくりが緩く感じて、自分で調節しないといけないと感じました」。個人に委ねられる部分の大きい大学と高校との違いを実感したという。さらに「トスの精度を上げたい」と、まだまだ自分のプレーに満足はいってない様子。夏の練習で、ストイックな早坂がどこまで成長するのか、秋のプレーに注目したい。

秋までの進化に期待

春季リーグでは7勝4敗で4位だった。1部昇格を目標とする大東大にとっては悔しい結果だった。昨年の秋季リーグ最終戦では、1部に昇格した専修大学にフルセットの末勝利している。東日本インカレでも、1部の慶應義塾大学とフルセットの激闘。着実にチームは力をつけている。ルーキーたちも、秋にはさらに進化した姿を見せてくれるだろう。

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