アメフト

関学が大きくリード、追う立命、面白い3位争い 関西学生アメフト30日開幕

関学RB三宅は昨年の甲子園ボウルで独走タッチダウンを決めた(撮影・松嵜未来)

アメリカンフットボールの関西学生リーグが8月30日に開幕を迎える。1部は4年連続の甲子園ボウル(全日本大学選手権決勝)出場を狙う関西学院大がほかの7チームを大きくリードし、追うのが立命館大。今シーズンから甲子園ボウルの西日本代表を決めるトーナメントに関西の3位校も新たに出場できることになった。中位校のモチベーションが上がっていることもあり、3位争いが白熱しそうだ。

奥野温存でも勝っていけそうな関学

関学は春先にエースQBの奥野耕世(3年、関西学院)、2番手QBの平尾渉太(2年、啓明学院)が相次いで負傷。仕方なくWRから高校時代までのQBに戻した山中勇輝(2年、関西学院)が、思いきりのいいパスでアピール。すでにけがから戦列に復帰している奥野、平尾に加え、山中にも秋の試合を任せられるメドが立った。
リーグ戦後のトーナメントの期間が長くなったため、リーグ戦の試合間隔が狭まり、関学は9月に4試合を戦うが、この4戦を含めて5戦目までは奥野を温存しても勝ってしまいそうだ。

関学は2回生QB山中(左)にも秋の試合を任せられるメドが立った(撮影・安本夏望)

オフェンスはOLの5人がほぼ昨年と同じメンバーで安定感がある。RBは昨年の甲子園ボウルで活躍してエース格となった三宅昂輝(3年、関西学院)を始め、渡邊大(4年、神戸大附属中等教育)、前田公昭(2年、関西学院)、齋藤陸(2年、江戸川学園取手)と多彩だ。WRは副将の阿部拓朗(4年、池田)が抜群の勝負強さを誇る。ルーキーの糸川幹人(箕面自由学園)は動じないところがあり、活躍必至だ。

ディフェンスには大黒柱が戻ってくる。昨秋の京大戦で負傷してから試合に出ていなかった主将のDL寺岡芳樹(4年、関西学院)が戦列復帰。最前線で大暴れするだろう。名タックラーの海崎悠(3年、追手門学院)と繁治亮依(同、関西学院)、新スターターの北川太陽(2年、佼成学園)と並ぶ第2列は、学生界随一のユニット。最後尾で構える副将のDB畑中皓貴(4年、滝川)はこれまで、ビッグゲームになるとインターセプトを決めてきた。キッカーの安藤亘祐(4年、関西学院)は春の終盤こそ不調だったが、ラストイヤーらしいキックを見せてくれるはずだ。
1992年から長らくチームを率いてきた鳥内秀晃監督(60)の花道を飾れるか。

立命RB立川、吹っ切れた走りが出るか

昨シーズンは迷いの見えた立命RB立川。邪念なく走れるか(撮影・松嵜未来)

立命館大は昨年の西日本代表決定戦で関学を追い詰めながら、逆転サヨナラフィールドゴールに泣いた。残り8分で9点をリードしながらの負けで、ここ一番の場面に向けての準備、そして遂行力の差が改めて浮き彫りになった。今シーズンはそこの差をどう埋めていけるか。QBは昨シーズンにエースを任された副将の荒木優也(4年、立命館守山)に加え、高校時代に大活躍した野沢研(2年、佼成学園)の出番も増えそうだ。1回生のシーズンにリーディングラッシャーとなったRB立川玄明(たつかわ・ひろあき、3年、大阪産大付)だが、昨シーズンは最後まで走りに迷いが見られた。今シーズンは荒々しい走りが戻るか。WRのエースは木村和喜(同、立命館守山)だが、昨シーズンは関学相手に不完全燃焼に終わった。期するところがあるだろう。ディフェンスは春の段階では「アニマルリッツ」と呼ばれたころの荒々しさに欠けている印象だった。秋は暴れられるか。

関大、神戸大、京大、近大の3位争いか

前述のように今シーズンから3位校にも甲子園ボウル出場の道が開かれた。ここの争いが面白くなりそうだ。頭ひとつ抜けている関大は、ディフェンスが引っ張るチーム。オフェンスが意地を見せられるか。神戸大はオフェンスで頭を使っていろいろ仕掛けてくる。それでも最後は真っ向勝負になる。そこの力を蓄えられているか。京大はRB植木宏太郎(4年、高槻)の走りに期待が集まる。高校時代にスーパーランナーと呼ばれながら、くすぶってきた過去3年の分までやり返せるか。チームのニックネームが「キンダイビッグブルー」に変わった近畿大も、3位争いに絡んでくるだろう。

龍谷大は昨シーズン、入れ替え戦で1部残留を決めた。QB山方開斗(4年、大阪学芸)を守り、落ち着いて投げさせたい。2部から復帰の同志社大は、入れ替え戦で活躍したWR毛綿谷海都(4年、同志社香里)が1部でも駆け回れるか。

熱く激しいリーグ戦28試合が、いよいよ始まる。

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