再建途上の日大フェニックス、春の最終戦で法大と引き分け
アメリカンフットボールの春の交流戦、法政大学と日本大学の試合が富士通スタジアム川崎であり、雨の中3-3で引き分けた。日大はこの試合が春の最終戦だった。この秋は関東大学リーグ1部BIG8で戦い、TOP8への昇格を目指す。
QB林がパス決められず
まずは日大のオフェンス。RB川上理宇(3年、佼成学園)のランなどで攻め込むが、ゴール前でパスをインターセプトされた。その後、両チームとも得点に至らなかったが、前半のラストプレーで法政のキッカー小泉宏樹(4年、法政二)が38ydのフィールドゴール(FG)を決め、3-0で試合を折り返した。
後半に入ると日大のディフェンスが奮闘。第3クオーター(Q)にLB浦本剛(4年、立命館宇治)が法政がファンブルしたボールを押さえ、ターンオーバー。続くオフェンスでパスをインターセプトされて得点にはならなかったが、チームを盛り上げるプレーだった。第4Qには、自陣深くまで攻め込まれたピンチに、LB松下芳崇(4年、千葉日大第一)が法政のQB平井将貴(1年、千葉日大第一)のパスをインターセプト。一気に87ydリターンし、同点FGにつなげた。その後、日大が50ydのFGを決められず、3-3で試合終了となった。
日大は法政守備のプレッシャーが強く、QB林大希(3年、大正)が思うようにパスを決められなかった。法政はQB平井からWR小山昭瑛(2年、聖望学園)、糸川創平(3年、箕面自由学園)へのパスや、RB阿部快斗(3年、横浜立野)のランが効果的だったが、FGを2本失敗。ラン、パスとも獲得距離で上回りながら、勝利を逃した。
相手どうこうでなく、自分たちがどうなりたいかが大事
日大・橋詰功監督の話
「分かってたことが分かってた通りにできなかったのが、この結果だと思います。いまの4年生は法政に一度も勝ってないので、どうしても勝ちたかったんですけど、まだまだ力が足りなかったということですね。この春は、学生たちが、自分たちでなんとかしなければいけないという態度が少しずつ出てきたのはよかった。チームの雰囲気もだいぶよくなってますけど、それが私生活を含め、できなかったことの理由にもなってると思います。まだまだ途中なので、私自身としても試行錯誤を続けていきたいです。秋に向けてといっても、やることは基本的に春と同じです。フィジカルとファンダメンタルをまず鍛えることに注力したい。その上で、頭で考えたことを体でやるという習慣がまだまだなので、技術もメンタルも含め、目標に近づく力をどれだけ身につけられるか。相手どうこうの前に、自分たちがどうなりたいのかを考えて、チームをつくっていきたいです」