大学アメフト

リーグ戦に復帰した日大が大勝、不死鳥のごとく復活なるか 関東大学アメフト

第3クオーターに日大のQB林が77ydを走りきるタッチダウン(すべて撮影・北川直樹)

関東大学リーグ1部BIG8

9月7日@東京・AGFフィールド
日大(1勝) 89-0 青山学院大(1敗)

アメリカンフットボールの関東大学リーグ1部BIG8が9月6日に開幕。7日には2年ぶりにリーグ戦に戻った日大がTOP8から降格したBIG8に登場し、青山学院大に89-0と圧勝した。

降格したBIG8で力の差を見せつけた

日大は最初のオフェンスシリーズでラン、パス、パスで敵陣23ydまで攻め込んだ。ここでボールを託されたのが、27年ぶりの学生王者となった2017年の甲子園ボウルで活躍したRB宋旻宰(そん・みんじぇ、3年、日大豊山)。右オープンに出て、青学のタックルをかわしてエンドゾーンまで駆け込んだ。6-0と先制した。次のオフェンスは自陣40ydから。エースQBの林大希(たいき、3年、大正)が右へ横パス。これを捕ったWR小倉豪(4年、大阪産大付)がタックルをはね飛ばして前進。最後は中央に切れ込んでタッチダウン(TD)を決めた。13-0。その後も加点し、30-0で折り返した。

試合前、主将の贄田を中心にハドルを組んだフェニックス

37-0で迎えた第3クオーター(Q)8分すぎ、日大にこの日一番のビッグプレーが飛び出した。自陣23ydからのプレーで、QB林が持って走った。味方のブロックを巧みにつかって抜け出すと、一気に加速。77ydを走りきった。「いいブロックをしてくれたおかげで走れました。最後はタックルされるかと思ったんですけど、ももをしっかり上げたらタッチダウンまでいけました」。短髪を茶色に染めた林は、やんちゃな笑顔でそう言った。その後も三つのインターセプトリターンTDなどで加点し、89-0と圧勝した。

先制のタッチダウンを決めたRB宋旻宰

DL宮川泰介はこの日も出場なし

例の一件で警視庁から傷害容疑で書類送検されているDL宮川泰介(4年、日大豊山)は、試合前の練習には参加したが、試合の直前にベンチの後方へ行き、そっとヘルメットを置いた。3月末で関東学連からの出場資格停止処分が解けたが、チームとしては検察の最終判断を待つというスタンスで、この日も出場しなかった。試合中は裏方に徹し、相手のオフェンスを見て得られた情報を書き留めていた。

この日の試合中、日大のベンチで目に付いた光景があった。選手たちが橋詰功監督やコーチと頻繁にコミュニケーションをとっていた。昨夏に橋詰氏が就任してから「日本一のチームになろう」と、首脳陣と選手たちが話し合ってつくってきた新生フェニックスの一端が見えた。彼らは不死鳥のように復活できるだろうか。2年前のシーズンで27年ぶりに学生王者となったときのように、復活できるだろうか。

次の試合から2シーズンに渡って15試合連続で勝てば、来年の甲子園ボウルにたどり着く。そこで勝つのが、彼らが目指す「最短ルートでの日本一」だ。2019年9月7日、日大フェニックスが新たな一歩を踏み出した。

この日は裏方に徹していたDL宮川