大学アメフト

高校3連覇の走り屋が大学デビュー 明治大RB森川竜偉

低い姿勢で中央突破をはかる明治大RB森川

アメリカンフットボールの春の交流戦が各地で始まった。関東大学リーグ1部TOP8の明治大は4月14日、春の初戦で同1部BIG8の国士舘大に31-7と快勝。昨秋はQB西本晟(じょう、3年、箕面自由学園)のパスがさえ、リーグ戦5勝1敗でTOP8の2位に躍進した。1985年以来の甲子園ボウル出場を狙うグリフィンズに、楽しみな走り屋が加わった。

ミスのあと、大学初のタッチダウン!!

昨年12月、高校日本一を決めるクリスマスボウルで3連覇を果たした佼成学園(東京)。その中心にいたのが森川竜偉(るい)だ。RB(ランニングバック)でも守備のLB(ラインバッカー)としても大活躍で、最優秀バックス賞を受けた。しっかりと3連覇の偉業を支え、今年2月からは明治の練習に参加してきた。

大学の試合に初めて出場した森川

大学では本人の希望通り、RBで勝負する。国士舘大戦ではロングゲインはなかったが、持ち味のスピードでオープンへ飛び出し、中央付近へも力強く突っ込んでいった。第3クオーター(Q)にはパントリターナーとして起用され、リターン中に後方からのタックルを受けてボールをファンブル。相手に奪われた。しかし、ミスで終わらないところが、この男らしい。第4Qにオフェンスがゴール前まで進むと登場。続けてボールを託され、最後は中央へ1ydを飛び込んで大学で初のタッチダウン。先輩たちが次々に駆け寄ってきて、祝福してくれた。

試合後の森川はまず反省。「ボールの持ち方が甘くて、ファンブルしてしまいました。今日はあまり自分のいいところが出せなかったです」。タッチダウンについては「あそこは先輩たちが『ルイ、出ろ!!』って送り出してくれました。うれしかったです」と笑った。

「高校3年間のことはいったん忘れろ」

この大学初戦に向けては、RBの先輩で副将の小泉亜斗夢(4年、足立学園)からアドバイスをもらった。「高校での3年間のことはいったん忘れろ。1年生なんだからミスしてもいい。思いっきりやればいいから」と。気が楽になった。先輩のありがたみを感じた。

高校時代は「佼成の6番」でおなじみだった。この日は44番。「もうまったく似合わない。二けたの番号は、僕の中でダメなんです」と苦笑い。次戦(4月21日、専修大戦)からは6番をつけられることになっていて、「やっぱりうれしいです」。心底うれしそうに笑った。

味方のブロックを生かし、オープンへ出る森川(左)

昨年のクリスマスボウルは0-21からの大逆転優勝だった。激戦を振り返り、「これからの人生でも、あんな経験はもうないんじゃないかと思います。すごいことやったなと思います。いまでも」。明治で1985年以来の甲子園ボウル出場を果たして、あの感動の先へ行けるか。

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