アメフト

慶大悔しい5位 来シーズンこそ旋風を

最終節、慶應チームに笑顔はなかった

関東大学1部TOP8最終節

11月25日@横浜スタジアム
明治大(5勝1敗)19-10 慶應義塾大(2勝4敗)

ここまで慶大は2勝3敗。昨年度の2勝を超えるべく、最終節には今シーズン好調の明大に勝ちにいった。しかし、後半に失速。5位でリーグ戦を終えた。

最後まで決定力不足

明大のリターンで始まった第1Q(クオーター)、明大の最初の攻撃シリーズはあっさりと断ち切った。しかし2度目のシリーズはラン、パスを交互に繰り出され、ゴール前に迫られた。最後もランプレーのフェイクからのパスをTEに決められてタッチダウン(TD)。0-7とされた。

慶大は第2Q最初のプレーで勝負に出た。自陣での第4ダウン残り2yd。攻撃権放棄のパントを蹴る体形から、RB谷田顕弘(3年、南山)が走った。大きく開いた穴を駆け抜け、一気にゴール前2ydまで迫った。この日のために用意したトリックプレーを実らせた。最後はQB名倉陸(4年、慶應)が相手の壁の上からボールをエンドゾーンに突き出してTD。7-7に追いついた。

その後はお互いに決め手を欠き、慶大が1本、明大が2本のフィールドゴール(FG)を決め、10-13で試合を折り返した。

明大の攻撃の芽をつぶし、反撃の機会を待った

後半もディフェンスは踏ん張ったが、オフェンスが最後まで決め手を欠き、10-19でゲームセット。試合後の整列では涙を流す選手もいた。

後半、慶應は得点ならず

「シーズン通して点を取れなかったことが、一番の反省です」と主将のWRの松岡拓希(4年、慶應)。松岡はこの日、負傷で戦列を離れた。ベンチを動き回って仲間に声をかけ続けたが、勝てなかった。「僕らや先輩たちの夢である日本一を叶えられるのは現役選手だけ。この思いを引き継いでほしい」。松岡は後輩たちに夢を託した。4年生が残していった悔しさと、自分自身に刻まれた悔しさを胸に、来年こそ慶大UNICORNSが暴れ回る姿を見せてほしい。

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