大学アメフト

法政オレンジ、来年こそ甲子園で感動を

QBとしてWRとして、その身体能力の高さは見せつけた高津佐

関東大学リーグ1部TOP8最終節

11月25日@横浜スタジアム
早稲田大(6勝)24-20 法政大(4勝2敗)

この一戦を前に、横浜スタジアムには異様な緊張感が張り詰め、一方で盛り上がりが高まっていた。さすがは関東王者が決まる最終戦だ。法大の優勝の条件は6点差以上での勝利。
早大のキッカーが高くボールをけり上げ、優勝決定戦が始まった。

第1Q、法政は先発QBに本職がWRの高津佐隼矢(4年、法政二)を持ってきた。1プレー目は得意のロールからのパスで流れをつかもうとするも、早大ディフェンスも警戒していたのだろう。QBサックを食らった。出ばなをくじかれたが、次のプレーでRB阿部快斗(2年、横浜立野)が15ydを走って攻撃権を更新。プレー直前のシフトやモーションで早大守備陣を惑わせ、高津佐からQB小田賀優介(1年、法政二)へのパスや、小田賀から高津佐へのミドルパスも飛び出す。敵陣12yrdsまで迫ったところでQBについた高津佐のキープでTDかと思われたが、ホールディングの反則によりTDを取り消されてしまう。罰退させられ第3ダウンロングに追い込まれると、TDを狙った高津佐からWR神優成(2年、法政二)へのパスがインターセプトされた。しかし、その後前節から好調のDL陣が奮闘し、利根川公紀(4年、昭和第一学園)、山岸達矢(2年、法政二)が相手のゾーンブロックを打ち破ってはロスタックルを決め、DBも藤田廉三郎(4年、法政二)がナイスパスカットで3&OUTに追い込みオフェンスにつなげる。ディフェンスの健闘に応えるように、高津佐からのパスをWR神と小山昭瑛(1年、聖望学園)がキャッチし、敵陣10yrdsへ。ランで突破を試みるも早大ディフェンスは固く、第4ダウンでFGを選択。これをK三宅俊介(4年、法政二)が着実に決め、3点を先制した。

続く2Q。序盤に自陣で攻めあぐねた結果、QB小田賀がWR神へ投げた一投は成功したものの、ハードタックルを受けてファンブル。これを早稲田が抑えて攻守交代だ。法大は自陣深くからの守りとなり、なんとか粘るもTDパスを決められた。法大はTDされた直後のシリーズを更新できずに終わるが、ディフェンスでは利根川のサックなどまたしてもDLの活躍で早稲田オフェンスを止めた。しかしその後1プレー目で小田賀がこの日二度目のインターセプトを喫し、その後深くリターンされてしまう。自陣28yrdsからの法大ディフェンスに。早大のエースRB元山のオープンからの縦上がりをタックルできず、2本目のTDを許してしまう。嫌なムードが流れる中、オレンジが息を吹き返すきっかけとなったのはやはりエース高津佐の存在だ。TDを取られた直後2プレー目で小田賀からのミドルパスをキャッチすると、そこから3人のタックルをかわし、一気にエンドゾーンへ。法政サイドを湧かせた。前半残り2分と少しで4点差。優勝の条件を加味すれば10点差。前半のうちに追加点のほしい展開。DL山岸のQBサックによりディフェンス陣が理想的な形でオフェンスにつなげると、ノーハドルオフェンスで早大を攻め立て、WR糸川創平(2年、箕面自由学園)や南河竜成(4年、近大付)へのパスを決めて時間もコントロール。前半ラストプレーでK三宅が42ydのFGを決め、13-14。優勝まで1TD差に詰め寄り試合を折り返した。

逆転勝利、逆転優勝を狙うも波に乗れない

1点差で折り返し、早大レシーブから始まった第3Q。一時、ゴール前8ydまで攻め込まれるも、相手QBが投じたボールをDL吉田郁(4年、法政二)がパスカットし、自らキャッチするインターセプト。窮地をDL吉田が救ったうえ、一気に法大ボールに。その後もいい流れをつかんだかと思われたが、QB高津佐のミドルパスがインターセプトされてしまう。点を決められずに早大に攻撃権を奪われ、お互い点数が動かずに最終Qへ入った。

6点差をつけて勝利する最後のチャンスである第4Q。第3Qに引き続き、早大の攻撃から始まる。序盤から相手の反則が続き、早大は敵陣25ydからの1stdownとなる。しかし、ランにより、着実に攻められてしまい、気づけば、エンドゾーンまで3yd。早大はキックを選択。FGで13-17と点差をつけられしまう。法大の攻撃に変わり、逆転を狙うもパスが通らず、波に乗れない。

うって変わって、早大の自陣深くからの攻撃は36ydのロングパスを決めるなど、安定してパスが通る。相手の攻撃を止めることができず、3つ目のTDを許してしまい、11点差にされてしまう。しかし、ここで法大が意地を見せ、ランを巧みに使い、安定して1stdownを獲得していく。敵陣12yd地点から、高津佐のパスを神がエンドゾーンでキャッチ。TFPもきちんと決め、20ー24と詰め寄る。その後の早大の攻撃も最小限に抑え、残りわずかな時間で逆転を狙う。しかし、4thdown5でギャンブルを選択し、パスでdownを獲得しようとするも、相手にインターセプトされてしまい、攻守交代。最後は早大側のカウントダウンを聞きながらの試合終了となった。

あと少しというところで優勝をつかめずに今シーズンを終えた法大。甲子園行きの可能性があっただけに悔しい結果となってしまった。どの学年もいままでやってきたことすべてをかけて挑んだ戦いだっただろう。ベストな結果といかなかったが、その戦い抜いた姿は周りに感動を与えたことは間違いない。来年はその感動を甲子園ボウルという舞台で見せてくれることを願う。

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