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特集:いざ、東京オリンピック・パラリンピック

MGC男子は中村匠吾V、2位に服部勇馬で東京五輪内定、大迫傑は3位

大迫、設楽、井上、服部の「4強」に勝ちきって優勝した中村(撮影・佐伯航平)

マラソングランドチャンピオンシップ 男子

9月15日@東京・明治神宮外苑を発着点とする42.195km
1位 中村匠吾 (富士通) 2時間11分28秒 
2位 服部勇馬 (トヨタ自動車)2時間11分36秒 
3位 大迫傑 (ナイキ) 2時間11分41秒 
4位 大塚祥平(九電工) 2時間11分58秒 
5位 橋本峻(GMOアスリーツ)2時間12分7秒

2020年東京オリンピックのマラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が915日、東京・明治神宮外苑を発着点するコースで争われ、30人が出場した男子は中村匠吾(富士通)が2時間1128秒で優勝し、服部勇馬(トヨタ自動車)が2時間11分36秒で2位に入った。2人は東京五輪代表に内定した。日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)は2時間1141秒で3位。東京五輪の代表は3枠で、残り1人は今後の指定大会で日本記録(2時間5分50秒)を突破した選手のうち、最もタイムのよかった選手が選ばれる。この記録を突破する選手が出なかった場合は、この日3位だった大迫が内定する。

最終盤の争い制した中村と服部

スタート直後から前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)が飛び出し、一人で逃げる展開となった。中間地点では2位と21秒差をつける独走状態。1kmほぼ3分のペースで軽快にタイムを刻んでいたが、暑さの厳しくなった25km付近から徐々にペースダウンし、37km付近で9人の2位集団に追いつかれると、一気に後方へ。終盤、レースが大きく動いたのは40kmの手前。中村匠吾(富士通)が一人で抜け出すと、現日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)と服部勇馬(トヨタ自動車)の2人が追いかけた。中村は41km付近で1度大迫に並ばれたが、急坂で再びギアを上げ、ラストスパート。大迫を突き放し、フィッシュ地点が見えると、何度も後ろを振り返り、後続が来ていないことを確認した。最後は2位に8秒差をつけ、両手を広げてゴールテープを切った。2位争いはラスト1kmまで3番手だった服部が追い上げ、大迫に競り勝った。先行逃げ切りのならなかった設楽は14位に沈んだ。

42kmを通して勝負しようと思った

優勝した中村匠吾の話
「試走のときにラスト1kmを切って少し上るところがポイントになると思ってました。余力があったので、仕掛けられました。思い通りのレースができました。設楽選手が出たときは『誰かが着いていくかな?』と思って様子を見てました。誰も出なくて、自分も『42kmを通して勝負ができたらいいのかな』と思って走りました。夏は練習も含めて大崩れしたことがなくて、8月や9月に調子をピークに持ってこられるので、その自信があったのも、今日は大きかったと思います。駒澤大学に入ってから、大八木監督の指導を受け続けて9年目になります。『駒澤から誰もオリンピックに出てなかったから、うれしい』と言ってくださって、ほんとによかったです」

2位で東京オリンピック代表に内定した服部は「ダブルピース」でゴール(撮影・佐伯航平)

嫌なことやり続けて課題克服

2位・服部勇馬の話
「最後の上りにはすごく自信がありましたし、大迫さんが振り向いたので『もしかしたら』と思いました。気づいたらゴールの手前でした。無我夢中で、どうやって追い抜いたのかも覚えてないです。上りには、すごく対策をしてきました。(長野の)菅平での合宿では40km走をやった翌日に、箱根駅伝の5区並みの上りをやりました。自分が嫌なことをやり続けて、マラソンの終盤に弱かった課題を克服しました」

日本記録保持者の大迫は3位に終わった(撮影・北川直樹)

焦りと自分の甘さが出た

3位・大迫傑の話
「正直なところ、力負けです。真摯(しんし)に受け止めて、今後しっかりやっていきたいです。レースの中で焦ってしまったところとか、自分の甘さですね。分かっていたことなんですけど、設楽選手が最初にいって、普段ならもう少し後ろにいたところが、前の方で進めてしまったりとか、アップダウンあったんですけど、いちいち対応してしまいました。それで、最後に足が残ってなかった。小さなところが大きな差につながってしまいました」

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