立命館大男子ラクロス 昨年関西覇者の京大に勝利し、ファイナル4確定
第30回記念関西学生ラクロスリーグ戦・男子第5戦
9月21日@宝ヶ池球技場
立命館大(3勝2敗) 9-7 京都大(3勝1敗)
立命館大が前回大会覇者である京大を9-7で下し、リーグ戦3勝目を挙げた。開幕戦から2連敗を喫してからの3連勝。それと同時に3年連続のファイナル4進出を決め、チームがいい波に乗り始めた。
稀に見ないシーソーゲーム
試合は第1クオーター(Q)開始2分、立命館のDF田中湧心(4年、守山)がいきなりショットを決めて先制に成功。この勢いで点差を広げたかったが、前回覇者を破るのはそう簡単ではない。その5分後に追いつかれ、2点目をAT重田勇介(4年、交野)があげるも、その直後にまた追いつかれた。
ラスト4秒、試合をつくる重田の全力ショット
第2Qを終えた時点で4-3とリード。第3Qは相手の持ち時間が増え、苦しい時間が続いた。両チームともに点数を取っては取り返し、互いに譲らない。ラスト1分、相手のAT椎橋広貴(4年、県立船橋)に同点ショットを許してしまう。これで流れは京大側に傾いたと思われた。しかし、立命館セブンはみな、冷静だった。相手の反則で立命館ボールから攻撃。ラスト4秒で重田がこの日3点目のショットを決め、完全に試合をつくった。会場のボルテージは最高潮に達し、立命館スタンドからは歓声が鳴りやまなかった。
第4Q、MF橋本裕介(3年、滝川)がダメ押しの2連続ショットが決まり、9-7で勝利。京大には昨秋のファイナル4の準決勝で敗れていたこともあり、なおさらうれしい勝ち星だった。
「気持ちは技術を凌駕する」を体現できた
第3Qラスト4秒で貴重な追加点ショットを決めた重田は、「京大は強いと分かっていたので、ミスしてもいいから思いっきり打ってやろうと思ってました。相手がセットしていない状態で攻められるのは自分しかいなかったので、自分が決める気持ちでいきました。最初は打とうか少し悩んだんですけど、強い気持ちで思いっきり打ちました」と振り返った。
主将の井村啓思(4年、立命館慶祥)は「今季一番強いといわれている京都大学さんには『気持ちの面から絶対圧倒しよう』と、阪大戦から1週間取り組んできました。当初から掲げてきた『気持ちは技術を凌駕する』ことを少し体現できた試合でした。ここで満足せずに、僕らが目指している景色はまだまだ先だと思うし、もっと練習を重ねていきたい」と先を見すえた。
リーグ最終戦は、10月5日の大阪教育大戦。ここでもしっかり勝ち切り、万全の状態でファイナル4に臨んでほしい。