大学サッカー

特集:第68回全日本大学サッカー選手権

明大サッカー、佐藤亮主将の2発と赤井裕貴の鮮烈デビュー弾でリーグ首位独走

キャプテンが躍動し2得点。明大はかつてない栄光へ向かって突き進む

関東大学1部リーグ戦 第15節

10月5日@千葉県総合スポーツセンター東総運動場
明大(勝ち点42)3-1立正大(27)

明大サッカー部の快進撃が止まらない。前節で破竹のリーグ10連勝を果たし、迎えた第15節は2位の立正大との一戦。立正大ペースの立ち上がりとなったが、前半36分に相手のハンドからPKを獲得。これを主将の佐藤亮(4年、FC東京U-18)がきっちり決めると、前半終盤間際の44分にはまたも佐藤亮が追加点を挙げた。2点リードで迎えた後半には1点を返されたが、リーグ戦初出場の赤井裕貴(1年、帝京)が後半26分にダメ押しゴール。3-1で見事に11連勝を飾り、優勝へ向けまた一歩前進を果たした。

佐藤亮、運も味方に得点ランキング首位に

得点ランキングでも首位対決は明大に軍配が上がった。佐藤亮は総理大臣杯で得点王に輝き、リーグ戦でも得点ランキングの首位を争っている。その前に立ちはだかったのは立正大の10番・人見拓哉(4年、矢板中央)だ。第14節時点で佐藤亮が9得点に対し、人見は10得点。今試合での直接対決に注目が集まる中、やはり決めたのは佐藤亮だった。前半15分あたりから明大がペースをつかみ猛攻を仕掛けるが、シュートは幾度となくゴールポストに嫌われる展開に。それでも佐藤は「エースという存在はどんな形でも点を取る」と意気込んだ。

前半36分、コーナーキックのこぼれ球が偶然にも相手の手に当たりPKを獲得。キッカーの佐藤亮が落ち着いてゴール左隅にシュートを決めると後半44分にはまたもチャンスが訪れた。左サイドから杉浦文哉(2年、名古屋グランパスU-18)がクロスを入れると相手DFがすかさずクリア。そこに詰め寄る佐藤亮にクリアボールが当たり、跳ね返ったボールはそのままゴールへ。「偶然でも得点できたことはよかった」(佐藤亮)と、運をも味方に付けた2得点で、得点ランキング単独首位へと躍り出た。

規格外の新人、鮮烈デビュー

ニューヒーローの誕生だ。後半20分、大学サッカー界最大級の1年生FWの赤井がリーグ戦初出場を果たした。アメリカ人の父を持ち、身長198cmと恵まれた体格を持つ。交代直後に思わぬ失点を許し、1点差の試合展開と緊張感が走るがなんのその。すぐにチャンスはやってきた。

後半26分、中央で小柏剛(3年、大宮アルディージャユース)がボールを持つとぎりぎりまで相手を引き寄せたところで、フリーの赤井にラストパス。そのままピッチを駆け上がり右足を振り抜くと、シュートはゴール右上に突き刺さった。「何が何でも点を取りたいと思っていた」と赤井。思惑通りの鮮烈デビュー弾を飾った。

赤井はデビュー戦で鮮烈な印象を与えた

試合後にはMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にも選出されたが「結果的に見てすごかったのは佐藤亮さん」。心身ともにまだまだ成長を目指す大型ストライカーの今後の活躍が楽しみだ。

明大は今回の勝利を得て、優勝街道を突っ走る。リーグ戦連勝記録を11に伸ばし、見えてきたのはリーグ戦歴代最速優勝と歴代最多勝ち点優勝の2つの記録。前者は明大が2016年に打ち立てた第18節時点での優勝決定で、後者は17年に筑波大が打ち立てた勝ち点54だ。現在の明大は第15節時点で勝ち点42とどちらも大いに可能性がある。

次節の相手は駒澤大。激しい試合が予想されるが、今季公式戦3戦3勝と相性のいいチームだ。今季のチームスローガンである“挑越”の名のもとに歴代の2つの記録を挑み越えていくためにも、駒大に勝利してまだ見ぬ偉業へと一歩ずつ近づいていく。