出雲駅伝で駅伝シーズンスタート! 前日会見で監督が語ったそれぞれの思惑
あす10月14日(月・祝)、いよいよ駅伝シーズンの初戦として出雲駅伝が開催されます。レースに先立ってプレスインタビューが実施され、8チームの監督が展望を語りました。
東海大・両角監督「3位以上が目標」
東海大・両角速監督(前回3位)
「昨年は3位で、一昨年は優勝でした。3位以内を目標に走りたいなと思ってます。選手のコンディションはまずまずですけど、それぞれがやってきたことを出してほしいなと思います」。選手起用については「今年は選考レースはせず、実力重視のオーダーです。市村朋樹(2年、埼玉栄)は唯一、記録会での頑張りを評価して起用しました。(2区阪口の起用について)彼はドーハを目指してて、かなわなかったけどうまく切り替えてくれました。3区あたりでと思ってましたけど、ゲームを組み立てないといけないので2区に起用しました」とコメント。学生駅伝3冠に向けての状態を問われると「現状では調子がいいです。勝ちにいきたいです。最低3位以内でつなげたいです」。
青山学院大・原晋監督(前回1位)
「今年で10回目の出場となり、ありがたく思ってます。当初は11位、10位でしたけど、昨今は好成績を残せてるので逆戻りしないように今年も頑張りたいです」
東洋大・酒井俊幸監督(前回2位)
「今季のチームは経験者とフレッシュなメンバーをシャッフルして、三大駅伝の経験を積ませたいと思ってます。優勝争いに絡んでいきたいです」。オーダーについて問われると「出雲は短くて流れに乗れるので、経験者3人、初出場3人のオーダーにしました。1年生は起用せず、3年生、4年生に頑張ってもらいます」。警戒するチームとレース展開の予想については「勢いあるチームが多いです。今季は混戦を予想してます。ミスなく走ることですね。(東洋は)トラックで結果を出せてません。駅伝でしっかり走れるんだというところを見せていきたいです」。2年生の宮下隼人(富士河口湖)にも期待していると口にした。
駒澤大・大八木弘明監督(2年ぶり26回目の出場)
「昨年は箱根予選会に出たので2年ぶりということになります。今年、選手自体が全員初めて走るのでフレッシュな気持ちで戦っていきたいです。その中で優勝を目指しながらレースを進めていきます」
帝京大・中野孝行監督(前回5位)
「目標は昨年以上の成績を出すことです。台風19号で関東、東北に影響が出てるのでお見舞い申し上げます。それに対して、被害を受けた方に元気と勇気を与えるレースを進めていきたいです」
國學院大・前田康弘監督(7年ぶり3回目の出場)
「7年ぶり3回目の出場となります。まだ3回だけです。私が(駒澤大で)出たのが7年前で、それと同じ年月が経ちました。過去最高の順位が10位になるので、1つでも上の順位で更新したいと思います」
立命館大・山菅善樹監督(前回7位)
「立命館は昨年7位入賞です。今年度は過去最高の6位を上回るように頑張ります。選手が優勝を目指すつもりで取り組んできました。上位で襷(たすき)をつないでいきたいです」
アイビーリーグ選抜・ジョンフルツ監督(前回11位)
「コンニチハ。昨年同様、招待いただきありがとうございます。昨年11位でしたけど、これまでで一番いい順位をとりたいです」
青学は「出てこい駅伝男大作戦」!
原監督は記者から恒例の作戦名を問われると「いや〜作戦ですよね。今年から大学教授になっておちゃらけたことは言えないんですよ(笑)。みなさん、『単利』と『複利』どっちが好きですか? 『複利』で引き離す方がたぶんいい結果になりますよね。昨今、マイナス金利政策で、ブレーキをかけないような貯金をしていきたい。うちは、初出場が3人(湯原慶吾/2年/水戸工業、岸本大紀/1年/三条、中村友哉/4年/大阪桐蔭)います。彼らが駅伝男になれるのか? マイナス金利政策に勤しむのか? 名付けましてですね、『出てこい駅伝男大作戦』!」
作戦名を発表した後の会場は、シーンと静まり返った。原監督は「笑いがとれなかった」とボソリ。はたして駅伝男は出てくるのか?
師弟対決に会場ざわつき
前田監督は「この場に私がいて、恩師の大八木監督と一緒に登壇できて光栄ですし、感じる部分があります。母校の駒澤に食らいついて、1秒でも1mでも先にゴールできるように戦っていきたいです」。そう意気込んだ一方で、「ちょっと怖くてですね〜」と本音をもらした。続いて大八木監督は「だいぶ、いいチームに育ったと思います(場内に笑い)。やはり負けるわけにはいかないので、しっかり勝ってつぶしにいきたい」。レース前日からすでに、火花飛び散る舌戦となった。
出雲駅伝はあす14日、13時5分スタート。はたして最初にゴールに飛び込んでくるのは、どの大学だろうか。