大学野球

立命の左のエース坂本裕哉、「ドラ1」の先輩たちに続けるか 17日にドラフト会議

小4のころから坂本(右)の夢はプロ野球選手(すべて撮影・安本夏望)

プロ野球のドラフト会議が10月17日に開かれる。高校生139人、大学生108人がプロ志望届を提出した。立命館大の左のエース坂本裕哉(4年、福岡大大濠)も、運命の日を心待ちにする一人だ。

優勝逃し、悔いの残ったラストシーズン

「今日のピッチングで、2年鍛え直してプロに行った方がいいと思いました」
秋の関西学生野球リーグ優勝の可能性が消滅した10月8日の近大3回戦のあと、坂本は神妙な面持ちで語った。この日は先発して7回までは得点圏にランナーを進ませない完璧な内容。だが、8回にこの日最初のフォアボールを出してから崩れた。近大の代打、蔵野真隆(2年、智辯和歌山)のタイムリーで追いつかれ、竹村陸(4年、神戸国際大付)に勝ち越し打を許した。これが決勝点になった。「最後、優勝して終わりたかったですし、(優勝の可能性が)なくなったのは……」と、言葉を詰まらせた。

3回生の冬に体重を増やし、球威が増した

2日前とは対照的だった。近大との1回戦があった10月6日は、同じくドラフト候補の村西良太(4年、津名)とのエース対決だった。プロ8球団のスカウトが熱い視線を送る中、8奪三振で完封勝ち。来年のドラ1候補の佐藤輝明(3年、仁川学院)からは二つの三振を奪った。4回には一番よかったという縦のスライダーで佐藤を空振りさせた。自己最速に並ぶ148kmもマーク。「人生最大のゲームという気持ちで投げました。プロ(入り)に向けて、いいアピールができました」と、手応えを語っていた。それだけに、坂本の冒頭の言葉は重く聞こえた。

ドラフト会議のあとは、どんなことを語るのか

日体大の北山に刺激を受けて肉体改造

2回生の春にリーグ戦デビューを果たした。ブレイクしたのは、この春になってから。5勝1敗で優勝に貢献。個人としても最優秀選手、最優秀投手、ベストナインに選ばれた。自身初の完封勝利も収め、満足のいくシーズンを送った。躍進のきっかけは、ある右ピッチャーとの出会いだ。3回生の12月に侍ジャパン大学代表候補強化選手合宿に呼ばれた。2泊3日の合宿で、キャッチボールの相手が日体大の北山比呂(4年、横浜)だった。「あいつにはびっくりした。ボールを受けると、ヘソから頭まで伸びてくる感覚があった」。トレーニング方法についても聞き、冬場に肉体改造を始めた。78kgだった体重は、一時は88kgにまで増えた。いまは少し落として85kg。「増やす前より、まっすぐが走るようになった」と、自分の成長を実感できた。

野球を始めた小学4年生のころから、将来の夢はプロ野球選手。立命からは横浜DeNAベイスターズの東克樹、東北楽天イーグルスの辰巳涼介と、ここ2年連続で「ドラ1」が出ている。「(同じ左の)東さんがプロで活躍されてるのは大きいです。この流れを途切れさせたくないなと思ってます」。辰巳からはリーグ戦中に「頑張れよ」と連絡をもらった。2回生のときに寮で同部屋だった東からは? と聞きかれると「あの人は忙しいんで」と、大笑いした。いよいよだ。「指名してもらえたら、プロの世界で頑張るだけです。指名されなくても社会人で頑張って、2年後はレベルアップしてプロに行きたいです」と語った。
輝かしい世界にいる先輩たちの背中を追えるか。

偉大な先輩たちに続きたい

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