東海大が逆転で中央大を下し、19日の準決勝で関西大と対戦
第50回明治神宮野球大会
11月18日@神宮球場
準々決勝 東海大(首都)7ー3 中央大(東都)
第50回記念明治神宮大会第4日目は11月18日、大学の部の準々決勝で4年ぶり7回目出場の東海大(関東五連盟第二代表)が中央大(東都)を7-3で下した。19日の準決勝で関大(関西五連盟第一代表、関西)と戦う。
5回の猛攻で逆転! 松山が完璧ロングリリーフ
中央大が2回1死一、三塁から古賀悠斗(2年、福岡大大濠)のセカンドゴロで三塁ランナーが生還して先制。3回には牧秀悟(3年、松本一)の2点二塁打でリードを3点に広げた。
しかし、東海大も4回に3安打を集めて1点差に詰め寄る。5回には、このイニングから登板した中大のリリーフエース後藤茂基(2年、城西)に4安打を浴びせ、相手の失策もあって一挙4点。逆転に成功すると、9回にも1点を追加した。
投げては3回の途中から登板した左の松山仁彦(3年、東邦)が最後までロングリリーフ。強打の中大打線に5安打を許したが、無失点で切り抜けた。
5回、2死一、二塁から逆転の2点二塁打を放った東海大の3番杉崎成輝(4年、東海大相模)は「チャンスで積極的にいけたのがよかった。日本一になりたいという気持ちが打席でパワーになりました」と、笑顔で話した。
杉崎はショートの守備でも輝いた。8回、1死一、二塁のピンチで中大の1番中川拓紀(2年、宇治山田商)の放ったレフト前へ抜けそうな打球に飛びつくと、倒れたままセカンドの植村祐介(4年、広陵)に送球。一塁ランナーを封殺し、ピンチを救った。
「あれはたまたまです。捕って必死で投げたら、植村がうまく捕ってくれました」と杉崎は涼しい顔で話したが、東海大の安藤強監督も「あれはスーパープレーでした」と絶賛した。
東海大・安藤強監督の話
「2番手の松山がよく投げてくれました。ボールもキレていたし、しっかり間(ま)も取れていて試合をつくってくれました。打線もよくつながって、2アウトから点を取ることができた。打者には『振り抜こう』、投手には『投げ抜こう』と言い続けました」
中央大・清水達也監督の話
「選手たちは普段通りにやれてたと思います。試合の入り方、先制して、牧が打ってリードを広げて、5回から後藤にスイッチしたのもいままで通りです。風で打球が捕りにくかったり、ちょっと不運もありました。東海大はピッチャーもバッターも力強さがありました」