中央大が関東リーグ戦5位確定 7年ぶりのインカレ出場決定に湧く
関東大学1部リーグ戦 第22節
11月23日@中央大学多摩キャンパスサッカー場
中央大(勝ち点33)2-1 東洋大(18)
11月23日、中央大学多摩キャンパスサッカー場であった関東大学サッカーリーグ戦第22節。リーグ戦最終節のこの日は、あいにくの天候。それでも「お互い、この試合にかけるものがあった」とは中央大のMF宮城和也(4年、興國)。悲願のインカレ出場を目指す中大と、1部残留を掲げる東洋大との正念場となった。前半は東洋大に先制点を許し焦る中大だったが、その後は落ち着いたプレーで同点弾に成功。後半はさらに1点を追加し2-1で勝利。中大は7年ぶり、35回目となるインカレ出場権をもぎ取った。
先制点を許すも、チャンスを逃さず同点に
前半19分、いきなりピンチが訪れる。中大DFの隙をついた東洋大がそのまま中央を突破。さらにGKの壁も突き破り、ボールはゴールに勢いよく放たれた。思いがけない先制点に「本当に焦りました」と中大キャプテンの宮城。しかし、その後徐々に本領を発揮し始めた中大は、チャンスの場面を何度も作る。前半40分、東洋大DFの間を勢いよく抜けてきたFW本間椋(3年、昌平高)のクロスに反応した大久保智明(3年、東京ヴェルディユース)がゴール前中央にいたFW高窪健人(3年、浦和南)に絶妙なパスを出す。これを高窪が素早く決め、同点とした。
中大としては何としてでも勝ち抜きたい後半。試合開始当初から降り続く雨は次第に強くなっていく。宮城は「コンディションが悪かったので、できるだけ安全なプレーをチームで選択して、その中でチャンスが訪れたら確実に決めていこうと思ってやっていました」と試合後に状況を振り返った。
7年ぶりインカレ進出決定を決め歓喜の渦に
悪天候の状況下でも確実に得点していこうと攻めるが、なかなかチャンスをものにできない。しかし後半42分、絶好のチャンスが訪れる。裏に抜け出した大久保が華麗にトラップ、そしてGKとの1対1を軽々とかわし、そのまま圧巻のシュート。ボールは勢いよくゴールネットを揺らし、中大は追加点を獲得した。「決めて当然のプレーだったので、決めきれて良かった」と大久保。その後まもなくして試合終了のホイッスルが鳴り響く。2-1の試合結果に、中大は歓喜の渦に沸いた。
前期リーグ戦、後期リーグ戦で計22試合を戦い抜いた中大。最終結果は10勝9敗3分の勝ち点33で5位につけた。次なる舞台は、7年ぶりに出場が決まった全日本大学サッカー選手権大会(通称:インカレ)。12月11日に開幕するインカレに向け、キャプテンの宮城は「日本一を目指して、チーム全員で戦っていきたい」と意気込んでいる。