大学アメフト

痛い逆転負けを喫した中大アメフト、主将・神谷康治の覚悟

スクリメージラインを挟んで向かい合う中大オフェンス(左)と法大ディフェンスの選手たち

関東大学リーグ1部TOP8

9月1日@東京・アミノバイタルフィールド
中央大(1敗)13-16 法政大(1勝)

アメリカンフットボールの関東大学リーグ1部TOP8は8月31日に開幕。中大は9月1日に法大と初戦を戦い、第4クオーター(Q)に逆転されて敗れた。

最後の最後、初めて奪われたリード

迎えた開幕戦、相手は昨年のTOP8で3位の法大だ。6位だった中大にとって格上の相手だが、序盤から果敢に挑んだ。

第1Q5分すぎ 、中大はRB 大津一輝(3年、法政二)のランなどで攻め込むと、QB西澤慧介(1年、中大付属)が8ydを駆け込んでタッチダウン(TD)。さらにキッカーの福井啓亮(3年、東大寺学園)がトライフォーポイント(TFP)のキックを成功させ、7-0と先制した。第2QにはDB古和田祐己(4年、中大付属)が法大のパスをインターセプトし、会場を沸かせた。前半終了間際、法大に45ydのフィールドゴール(FG)を決められ、7-3で試合を折り返した。

ランに出る中大のQB西澤

勝負の後半も先に得点した。第3Q3分すぎ、西澤からパスを受けたWR岡崎光太郎(3年、神奈川・弥栄)がエンドゾーンに駆け込み、32ydのTDパスとなった。TFPは失敗で13-3となった。第3Q終盤に自陣に攻め込まれたシーンは主将のDL神谷(かみや)康治(4年、南山)を中心とするディフェンス陣が踏ん張り、得点を許さなかった。しかし、第4Qに入ると法大の猛追が始まる。2分にFGを決められて13-6。その次の法大のオフェンスで立て続けにパスを決められ、最後もTDパスを通され、13-13の同点に追いつかれた。

中大のオフェンスは法大ディフェンスを打開できず、点が奪えない。逆に法大にじりじり攻め込まれる。残り7秒でFGを蹴り込まれ、13-16と逆転負けを喫した。勝ちきれなかった。

主将の神谷「一戦必勝しかない」

主将の神谷はピンチになると「ロスかタッチダウンだから割り切ってやろう」とディフェンスの仲間に声をかけていた。チームの大黒柱として、最前線で体を張っている。

プレーの前、自分の後ろを守る選手たちに声をかける神谷

神谷は昨年度、大学世界選手権に出場するカレッジ日本代表に選ばれ、活躍の舞台を世界に広げた。カレッジ日本代表に選出されたことについては「日本を背負ってプレーできるっていうのは素直にうれしかったです。ただ、実力もまだまだだと思っていたので、しっかり素晴らしい場でいろいろ吸収して帰ってこようと思ってました」と、当時の思いを口にした。

世界の壁は厚かった。中国と韓国には1点も取らせない圧倒的勝利を収めたが、メキシコには3-39、アメリカには3-42と差を見せつけられ、2勝2敗で3位だった。「戦ってみてやっぱり体が大きかった。僕が身長174cm、相手が204cmだったので30cm違います。昼の試合だったけど、日光がさえぎられて夜かと思った」。それでも「大きい人たちにどういう戦い方をしたら通用するのかというところを勉強できて、そういう術は身についた」と語り、世界大会は貴重な経験の場になったようだ。

「1敗がついてしまったことは覆らないので、ここから僕らにある試合をとにかく一戦必勝で戦うしかない。チーム全員で、次は必ず1勝目を挙げたいと思います」。世界の舞台を経験し、主将となった神谷と彼の率いる中大RACCOONS のさらなる飛躍を期待する。