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特集:第74回甲子園ボウル

立命館アメフト「今年こそ2回続けて関学に勝つ」 12月1日に西日本代表決定戦

西日本代表決定戦の勝利を誓う立命館大の主将、副将、主務の6人(すべて撮影・安本夏望)

アメフト甲子園ボウル西日本代表決定戦

121日@大阪・万博記念競技場
立命館大(関西1位)vs  関西学院大(同2位)

アメリカンフットボールの全日本大学選手権は残り3試合になった。121日に東日本と西日本の代表決定戦があり、勝者同士が1215日に選手権決勝の甲子園ボウルでぶつかる。西日本代表決定戦は4年連続で関西学生リーグ最終戦の再戦となった。リーグ戦では関西学院大を18-7で下した立命館大の古橋由一郎監督と5人の選手が11月26日、記者会見で語った。

古橋監督は悔しさを蓄積させた4回生に期待

前回の対戦から立命は試合間隔が3週間空いたのに対し、関学は西南学院大、神戸大戦を経て再戦に臨む。コンディションの面では立命が圧倒的に有利だが、古橋監督は苦笑いで言った。「3週間ずっと関学を待つのも気が狂いそうになりますよ」。最初の1週間は少し、選手たちに気合いの抜けた面が見られたという。「ようやく先週の終わりから試合に臨む雰囲気でやれてます。2週間では戦えなかったですね。そういう意味では3週間あってよかったと思います」

立命館大の古橋監督

2度目の対戦については、こう語った。「あんだけウチのオフェンスが出るとは思ってないですし、関学はQBの奥野君をどんどん走らせてくると思います。それに鳥内さんの好きなキックでのフェイクも仕掛けてくるでしょう。ウチが勝つとすればロースコアの展開しかないです。奥野君にどれだけプレッシャーを与えられるか。それができなければ、しんどい試合になると思います」。選手にかけている言葉について聞かれると、「いまの4回生は、毎年シーズンの最後に関学に負けて終わってます。今年負けたら、ずっとです。あの悔しさを思い出せ、と言ってます」。立命の4回生の中にある関学への思いに、火がつくか。

立命館大の主将でDLの鈴木

主将でDL(ディフェンスライン)の鈴木総司郎(4年、佼成学園)は力を込めて言った。「負けを知った関学が一番、恐ろしい。僕らは3週間空きましたけど、優位さはない。イーブンな状態だと思います」。2017年シーズンはリーグ戦で7-21と関学に勝利。だが、西日本代表決定戦で3-34と大敗した。再戦の準備を始めるにあたり、チーム全員で当時の映像を見たという。「2年前のチームは個々の能力が高く、『日本一になれるチーム』と言われてました。そこで慢心が生まれ、その気持ちが蔓延(まんえん)してしまい、大敗してしまった」。今年こそ関学に続けて勝ち、4年ぶりの甲子園ボウル出場を決めたい。その思いでチームは一つになっている。「慢心やおごりを捨てて、人としての部分を大事にして、打開する。これで関学に勝てたらスローガンの『Break Through』を体現できます」

立命館大の副将でQBの荒木

副将でQB(クオーターバック)の荒木優也(4年、立命館守山)は「緊張はしてますけど、もう1度関学と戦えるのでワクワクしています」と話した。前回の対戦は、4学年上で立命のDB(ディフェンスバック)だった兄の拓也さんも観戦。拓也さんは、4回生だった2015年の甲子園ボウルで学生日本一を経験した。「こうなったときの関学ほど強いものはない。ここで負けたら意味ないよ」と、拓也さんからも背中を押されたという。兄が出場した甲子園ボウルは現地で観戦したという荒木。「入学してから1度も甲子園に立ててないことは、自分のエネルギーになってます。まだ見たことのない景色を今年こそつかみ取りたいです」

立命館大のWR福田

かつての甲子園球児は大学でも聖地に立てるか。WR(ワイドレシーバー)の福田丈志(4年、大阪偕星学園)は高3の夏の甲子園に出場した。「願ってもないチャンスです。高校と大学で甲子園に立てることは、日本中でもそんなにないことだと思います」と微笑んだ。未経験者ながら、今ではエース級のレシーバーに成長した。古橋監督は福田の躍進について「努力が大きいでしょうね。あと、人間性です。彼がいるとチームがまとまるし、明るくなる」とたたえる。いつもQB荒木と一緒に自主練習に取り組んできた。「荒木はパスが決まると、自分が捕ったかのように喜んでくれる。荒木の投げるボールをあきらめずに捕っていきたいです」

立命館大のLB江本

LB(ラインバッカー)の江本幹(つよし、4年、関西大倉)は、前回の関学戦で大活躍した。QB奥野のパスを奪い、相手のRB鶴留にハードタックルしてファンブルロストさせた。「インターセプトは、スカウティングで狙ってくるのが分かってたゾーンで、たまたま捕れました。ファンブルは、ボールの持ち方が甘くなってると思って狙いました」と振り返った。入部当初はDBをしていたが、LBに転向。体重も80kgから95kgまで増やした。今年からスターターになり、関西大倉高時代から7年間一緒のチームでプレーするLB石井晃輝の隣に並んだ。「石井とは言葉をかわさなくても、あいつのやりたいことが分かります」。関西大倉コンビが、関学オフェンスの前に立ちはだかる。

立命館大のDB荒尾

DB(ディフェンスバック)の荒尾亮汰(4年、関西大倉)は夏のけがで、前回の関学戦が今シーズン初出場となった。U-19日本代表で一緒だった関学のエースWR阿部拓朗(4年、池田)と、試合で初めてマッチアップした。阿部は前回の試合前の記者会見で、警戒する選手に荒尾を挙げていた。「向こうは警戒していると言ってたのに、かなりやられました。やり返したいと思ってます」。ライバル心をむき出しにして言った。立命DBの先輩で、昨年の西日本代表決定戦で二つのインターセプトを決めた松山陸(現コーチ)は、いつも親身になってアドバイスをくれる。「陸さんはインター二つやったんで、次は自分が三つ決めて勝利に導けたらと思います」と、満面の笑みで宣言した。

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