大学アメフト

連載:アメフト応援団長・コージコラム

全国のアメフト部員へ 優勝できなくても全力で戦い抜けば、人生に生きてくる

この時期になると大学4年生のシーズンを思い出します(ともに撮影・山本倫子)

みなさんこんにちは。アメフト応援団長のコージです。いかがお過ごしでしょうか?

ついに11月に入りました。いよいよ2019年も残り2カ月を切りました。
自分の最近の出来事といえばですね、横浜にラグビーワールドカップの準決勝を観(み)に行きました。人生初めてのラグビー生観戦です。南アフリカとウェールズの試合です。
どうしても行っておきたいと思ったのは、おそらく日本でのワールドカップ準決勝を観に行けるなんて、一生ないかもなと思ったのが一番でしたね。あと、何より現地でラグビーの盛り上がりを感じて、目にも焼き付けておきたかったからです。

 リーグ戦も残りわずか、ここでどう行動するか

「いつかはこれをアメフトで」

そう思いながらの観戦でした。「トライ」を「タッチダウン」に脳内変換して。
選手には全員ヘルメットをかぶせて(笑)。
会場にジョー・モンタナが現れてスタジアムが沸く。

「いつかはこれを日本で!!!!」
よりアメフト欲が湧いた、ラグビー生観戦でしたね。

さて!!!

全国各地で熱戦を繰り広げてきた大学アメフトのリーグも残りわずかですよね。
映画『タイタニック』で言うと、船が氷山にぶつかり、海水が船の中に大量に入ってきたころ。船の行く末は、すでに見えている。どう行動するのかが重要になってきます。

みなさんのチームの成績は想像していたものになってますか?

リーグ優勝を手にして誰よりも長いシーズンを送るのか、負けて11月で競技生活を終えるのか。言うなれば、小舟に乗り移って陸地にたどり着けるのか、そのまま船とともに沈没してしまうのか、でしょうか。
4年生ならとくに身に染みる言葉だと思います。

勝ち負けじゃない

優勝を狙えないチームも、リーグ戦終盤のこの時期に考えるべきことは二つあります。
一つは、残りの試合を全力で戦い抜くこと。

あなたが関わっているのはプロスポーツではなく、大学スポーツだからです。
優勝を狙えないと分かった上でどう戦うのかが、人間形成においてとても重要になります。勝ち負けではなく目の前の事態にどう向き合うのかという、人生において必ずやってくるであろう状況と、いまのうちに格闘しておくのです。

そう考えていると、自分が法政の4年だったときのリーグ戦を思い出しました。
残り2戦の相手が慶應と明治でしたね。
慶應戦はリードされて試合を折り返しました。当時のチームでは、そんなことほどんどなかったんです。まさに負けてしまうかもしれない状況。そこで僕が初めて感じたことがあります。「あれ? 一切焦りがない」

勝ち負けを超えたものって、あるんです

 普通、リードを許せば焦りますよね? でもあのときはそれがまったくなかった。むしろ、キャプテンとして仲間たちにこう言いました。

「いつも通りいこう」

 やってきた練習に自信があったからです。後半からは別のチームになったかのように落ち着いてました。そしてこのときの教訓は、いまでも生きてます。

 いまでも、多少のことでは焦らなくなりました。
「いつも通り自分らしくいこう」
学生時代に全力で戦ってきたからこそ、得られた教訓です。

相手やモノが何であれ、常に全力で戦い抜くことは、今後の人生においてとても重要な意味を持ってくるのです。もういちど言いますが、勝ち負けではありません。

 後輩やチームに何を残せるか

 もう一つは、後輩やチームに何を残せるかということ。
これもとても大事です。
ハッキリ言うと、引退してからのことも考えておくのです。勝ち負けではなく、いい伝統を後輩に伝えられていますか? 負けても誇れる何かを残せていますか?

 何も、難しく考えなくていいんです。自分のときは、当たり前のことをとくに重要視しました。信号は絶対に守る。ごみのポイ捨てはしない。試合前に食あたりの可能性のあるものは食べない。

 簡単でいい。

 「あの先輩は絶対に弱音を吐かなかったなぁ」でもいい。
いい記憶を後輩に植え付けてから去れ!
同窓会で集まったとき「俺たちこれだけは頑張ったなぁ」と言って酒を飲めるものをつくれ!!

 戦績上、優勝できないと決まったチームも、優勝を狙えるチームに勝てるんです!!
人間力で、です!
人生をかけても損をしないのが、大学生のこの時期だ!!

必死にもがいていれば、海に浮かぶドアが見つかるかもしれませんよ。

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