大学アメフト

特集:第74回甲子園ボウル

関学が神戸大に快勝し、甲子園ボウル出場をかけて12月1日に立命館と再戦

関学は第1クオーター、QB奥野からWR阿部(左)へパスが通り、阿部が走って46ydのゲインとなった(撮影・安本夏望)

アメフト全日本大学選手権 西日本代表決定準決勝

11月24日@大阪・万博記念競技場
関西学院大(関西2位)26-7 神戸大(関西3位)

甲子園ボウルの西日本代表を決めるトーナメントの準決勝が11月24日にあり、関西学院大(関西2位)が神戸大(関西3位)を26-7で下した。12月1日の西日本代表決定戦で、リーグ最終戦では7-18で負けた立命館大(関西1位)と戦う。創部3度目となるリーグ戦5勝を挙げた神戸大の躍進はここでピリオド。12月8日に東京ボウルで関東1部TOP8の2位校と対戦する。

関学がファーストシリーズで先制に成功

昨年までの西日本代表を決めるトーナメントでは存在しなかった関西2位と関西3位の対戦カード。リーグ戦では関学が辛くも17-15で勝っていただけに注目が集まった。

関学はこの日最初のオフェンスを実らせた。自陣での第3ダウン11ydでQB奥野耕世(3年、関西学院)がパスに出る。プレーが崩れたが、WR阿部拓朗(4年、池田)がフリーになっているのを見逃さずに投げた。阿部は捕ってから味方のブロックもうまく使ってゲイン。ゴール前5ydまで迫ると、エースRB三宅昂輝(3年、関西学院)に2度続けて持たせて先制タッチダウン(TD)。キックは失敗で6-0とした。

神戸大は2度目のオフェンスでトリックプレーも繰り出して中央付近まで進む。ここで2度続けてQB是澤太朗(4年、東海)が走り、敵陣へ入ったかと思われたが、ボールをファンブル。関学にリカバーされて攻守交代。ディフェンスがこらえ、オフェンスも波に乗りかけたところだっただけに痛かった。

関学は直後のオフェンスシリーズもRB三宅のTDに結びつけて13-0。第2クオーター(Q)に入り、神戸大がトリックプレーに出てファンブルしたボールを抑え、ゴール前20ydからのオフェンスをTDにつなげた。19-0とリードして試合を折り返した。

関学は前半の終盤からエースQB奥野を引っ込め、山中勇輝(2年、関西学院)にプレーさせた。第3Q8分すぎには山中が1年生WRの河原林佑太(同)へ4ydのTDパスを決めて26-0とした。

神戸大は第4クオーター、QB是澤がRB森分へロングパスを通し、この日唯一のタッチダウンにつなげた(撮影・安本夏望)

神戸大は第4Qに入ってすぐ、QB是澤が左サイドを駆け上がったRB森分優人(2年、三田祥雲館)へロングパス。これが決まってゴール前2ydまで迫り、RB東瀬将毅(3年、大阪桐蔭)が中央を突いてエンドゾーンへ飛び込んだ。7点を返したが、ここまで。ライン戦で前回の対戦以上に劣勢だった。用意してきたトリックプレーを決めきれなかったのも痛かった。

関学は西日本代表決定戦で、リーグ最終戦で負けた立命に挑む(撮影・篠原大輔)

最後は気持ちやで

関学・鳥内秀晃監督の話
「前回は接戦やったけど、しょうもないミスをなくしたら問題ないのは分かってた。ランナーはみんなええから、ラインがもうちょっと頑張ってくれたらな。(中1週間で3試合続いて)体力的に疲れてるわな。そんなこと言うてられへん。勝負できるようにせんと。最後は気持ちやで。ここまで来たら、ハードな練習はできん。やってきたことの精度を、どう上げるかやな。全部力が出て、負けたらしゃあない」

立命戦ではテンポよく進めたい

関学QB奥野耕世の話
「今日はパスプロがしっかり持ってたんで、余裕を持って投げられました。試合が続いてますけど、僕の中では疲労がたまってる感じはないです。前回の立命戦では2回インターセプトされたんで、無理投げをせずに。テンポよくオフェンスを進めて、サードダウンをしっかりとりきって、毎回ドライブして終わりたいです。」

4回生に感謝します

神戸大・矢野川源ヘッドコーチの話
「仕掛けていったら自分らがコケたって感じですかね。しょうがないです。リスクを背負ってやらないと関学には勝てない。決めきれなかった実力不足です。リーグ戦で立命に大敗して終わらず、関学と2点差の試合をして、『力を出しきれば俺らにもチャンスがあるんや』と本気になれたのはよかった。それもこれも、4回生がしっかりチームをつくりあげてくれたからこそ。感謝ですね」

上を目指す戦いが終わり、フィールドから出てきた神戸大の中谷主将(11番、撮影・安本夏望)

悲しくて、さびしくて

神戸大WR中谷建司主将の話
「負けて終わって観客席を見上げたときに、『もうこうやってあいさつすることもないんやな』『日本一を目指してみんなで練習することもないんやな』っていう思いがいっぱい出てきて、悲しくて、さびしくなりました。みんなに毎日会って、毎日練習して。『このチームがなかったら、僕はどうなるんやろう』。引退が近づくにつれて、そう思ってたんですけど、ついにそのときが来たかという感じですね」

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