大学陸上・駅伝

八千代松陰高の佐藤一世と石井一希 最高のライバル、最後のレースで並んで表彰台

レース後、お互いの健闘をたたえあう石井(左)と佐藤(すべて撮影・藤井みさ)

第103回日本選手権クロスカントリー

2月22日@福岡・国営海の中道海浜公園クロスカントリーコース
U20男子8km
1位 石田洸介(東農大二高2年) 23分48秒
2位 佐藤一世(八千代松陰高3年) 24分03秒
3位 石井一希(八千代松陰高3年) 24分05秒

2月22日に福岡・海の中道海浜公園であった日本選手権クロスカントリー。U20日本選手権男子の部で2、3位になったのはともに八千代松陰高3年の佐藤一世と石井一希だった。レース後、並んで表彰台にのぼった2人に話を聞いた。

八千代松陰高・佐藤一世 都大路1区で上野裕一郎超え、春から青学で箱根目指す

石田の飛び出しについていけず

1周2kmのコースを4周するレース。2人はともに「八千代松陰」と書かれたハチマキを巻いて臨んだ。スタート直後から石井が飛び出し、先頭で積極的にレースを引っ張る。2周目に入り東農大二高の石田洸介、洛南高の三浦龍二とともに3人で先頭に立つ形になった。3周目、高低差6mの「ビッグパワーヒル」の上りで石田が一気に前に出て、そのまま独走体制となった。石井、そして佐藤は必死に食らいつき、最後は前を行く倉敷高の石原翔太郎を抜き、2人でのデッドヒートに。石田がゴールしてから15秒後、佐藤が最後の直線で抜け出し2位に、石井が3位に入った。

石井(3353番)は序盤から積極的に先頭に立った

佐藤と石井は3年間、チームメイトとしてライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)しあってきた。昨年の11月には、東海大学記録会で2人でともに走り、石井が13分56秒61、佐藤が13分57秒58を出してともに13分台ランナーとなった。今回も佐藤が「お互いでペースを上げてた」と言えば、石井も「できれば2人で一緒に上げられればと思ってた」と言う。しかし石田が飛び出し、「前が見えてたんで追ったんですけど、追いつけなかった」と脱帽した。

一緒に走れて2、3位でよかった

佐藤は昨年12月の全国高校駅伝で1区区間賞を獲得。このレースは前年トップと6秒差の2位で、今年こそ優勝を狙っていた。「今回はタイムよりも順位と思ってたので、やっぱり悔しいです」と口にした。しかし、高校最後のレースでライバルとの2・3位フィニッシュ。「同じチームだと、駅伝とかでは一緒には走れないので、最後一緒に競れたらいいなという話はしてました。それが実際になって、できればワンツーがよかったんですけど……2位、3位という結果で。最後まで競れたおかげでタイムも伸びたと思うんで、よかったです」

2人はともに最後の一周で粘り、前の選手を抜き去った

石井は1年のときは14位、昨年は体調があまり良くなかったこともあり63位だった。「今度こそ(佐藤と)一緒に表彰台に上れたらいいなと思ってました。最初は自分が先頭で、引っ張っていけるまでいこうと思って。それが2位3位になったのでよかったなと思います」

春から佐藤は青山学院大、石井は順天堂大へと進学予定だ。最高のライバルは別々の道でさらなる高みを目指す。

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